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令和7年1月20日発行 第3536号 掲載

農業向け小型EVを披露/ヤマハ発動機

 ヤマハ発動機(株)(渡部克明社長・静岡県磐田市新貝2500)は10~12の3日間、千葉市の幕張メッセで開かれたオートサロン2025に出展、農業分野向け製品「C580 Fork1」を出品し、数多くの来場者の関心を引いた。
 ヤマハ発動機の電動ユニットとホンダ着脱式可搬バッテリーを活かし、幅広い企業と連携・共創を進めて新たな商品を開発していく―同社が「DIAPASON」(音叉)の名を冠して多様なパートナーとともに製品開発にチャレンジし4年目を迎えた。農業分野に向けては、不整地の走行に強い電動3輪車とそれに装着する作業機、1人および2人乗りの圃場見回り車両など、これまで色々な製品が参考的に披露されてきたが、今回の「C580」は、最も早く市販が期待される2人乗りの汎用作業車になる。
 バッテリー駆動の2人乗り作業車で専用のトレーラを牽引。その荷台には(株)丸山製作所のエンジン駆動噴霧機を搭載し、さらに作業車のフロントには三陽機器(株)が同機専用に開発したドーザーを新たに装着。圃場の見回りのほか、運搬、防除、除雪などの作業に対応できる機能を盛り込み、小型EVならではの持続可能な効率性と楽しい作業環境を提供する製品に仕上げた。
 また、車両部には屋外でもクリアに聞こえ音楽本来の美しさを伝えるスピーカー(DIECOCK)、機能性と静寂を両立するルーフラック(PIAA)を備え、足回りはタフで快適な乗り心地のオールテレーンタイヤ(YOKOHAMA)、レーシングホイールのスピリットを宿したWORKのホイール、ラバー素材で機能性と美しさを兼ね備えたFEASTの専用フロアマットと、遊び心、楽しさが味わえる装備を施した。
 開発に当たったEV設計1グループの小屋孝男マネージャーは、「今の農業におけるトレンドが分かっていなかったので、よくご存じの方に様々指導してもらいながら作業を進めてきた」とし、また、「小型特殊免許で公道走行できる製品を目指しており、そのためのレギュレーションに何があるのか。それに利用者にはカッコよく仕事をしていただきたいので、スタイリング、使い勝手などを考慮し、加えて価格も購入しやすい水準に着地したいなど、未経験の部分が多い中で開発をする難しさがあった」と振り返りながら、今後の試乗活動を踏まえた改良・玉成に意欲をみせた。
 これまでの試乗や農家との意見交換では、YAMAHAブランドでの発売を望む声が多かったとのこと。さらなる機能の向上を含め、来年予定の市販に向けてこれからの動向が注目される。

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