マスキオ工場見学/欧州視察から―伊仏の農業に浸る4

バスに揺られること1時間半。ボローニャから130キロ北上したベネチアにほど近いカンポダルセゴにある耕作、播種および植栽、施肥、作物保護、緑地管理、牧草用機器等の総合作業機メーカーであるマスキオ・ガスパルド社の工場を視察した。同社は国内に5工場、国外にルーマニア、インド、中国の3工場があり、全工場で年間6万台以上の機械を製造する。
今回、工場内を案内してくれたのは、同社アカデミーのジョバンニ・サルトル氏とロレンツォ・シネット氏。アカデミーは従業員とディーラーの両方を対象に製品の技術的知識と商業的知識を習得できる施設となっている。
このカンポダルセゴ工場はマルチャー、パワーハロー、肥料散布機、ロータリーハロー、シードドリルなどの製造に特化した生産拠点。本社オフィスも併設し、工場内で100名、オフィスで200名の合わせて300名程が勤務している。
まず、加工工場で、材料受入・切断、プレス、レーザー加工、ブレーキ、機械加工、爪鍛造・熱処理、材料倉庫などの各工程を見学した後、塗装・組立工場へと移動し、見学した。安全帯を歩きながら各工程を巡って説明を受けた。大半の工程では工場内に63台あるというロボットがメーンで作業を行っていたが、ギアボックスなどの重要部品は完全手作業で組み立てるなど、生産性と緻密さをそれぞれで発揮できるように工夫されている。また、塗装部門で組立ができることで、作業プロセス上の無駄を省くなど、細部にわたって生産性を高めるためのたゆまぬ努力がなされていることが感じられた。
見学後には、アカデミー内のスペースに丸テーブルが設けられており、ケータリングで昼食をご馳走していただいた上、視察参加者全員に、デイパック、水筒、マグカップなどのお土産をいただいた。アカデミーマネージャーのアレッシオ・ヴァレリ氏は「今回、皆さんに見学いただいて、我々のことをより身近に感じていただける良い機会になったとしたならば、とても嬉しく思う。今回見学された皆さんの中には、弊社の製品を販売してくださる方もいると聞く。このような関係づくりは、この先、自分たちのセールスにも非常に大事になってくる。是非、皆さんと良い関係を築きたい。また近い将来再訪いただき、他の工場へも足を運んでいただけたら」と述べた。
視察に参加した松山(株)で品質管理を担当する佐藤洋明課長は、「工場内は排煙や清掃が行き届き、5Sが徹底され、総じてすばらしかった」と話した。さらに国内で大手自動車工場等の視察に同行しているベテラン通訳の方は、「この工場では全く油の臭いがしない」と驚きを口にしていた。









