コートジボワール農機事情/JICA・AFICAT事業で情報交換会

JICA(独立行政法人国際協力機構)は昨年12月17日、都内千代田区のJICA本部会議室及びオンラインにて、AFICAT(日・アフリカ農業イノベーションセンター)第4回情報交換会「コートジボワール/セネガル編」を開催した。
AFICATは、JICAが推進し、アフリカ諸国における先進農業技術の導入促進を官民連携で実施する事業。日本の農業資機材メーカーのアフリカ進出を支援しており、2022年2月からタンザニア・コートジボワール・ナイジェリア・ガーナ・ケニアの重点対象5カ国にて順次稼働し、昨年2月より新フェーズとして引き続き活動している。同情報交換会では重点対象国のコートジボワールと、同じ仏語圏西アフリカのセネガルについて、農業セクターの現状や農業技術ニーズ等が紹介された。
会では、JICA調査チームよりコートジボワールにおけるAFICATの活動内容が紹介された後、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーを代表者とする調査チームによる「コートジボワールの主要農畜産物サプライチェーンの概要」、JICA国際協力専門員・大石常夫氏による「コートジボワールの農業機械化の現状」、(株)三祐コンサルタンツ・江口岳人氏による「セネガルの農業セクター、農業機械化の現状」―の3講演などが行われた。
そのうち大石氏によると、アフリカにおける米は、生産量こそ世界全体の約5%と少ないものの、非常に重要な食料であり、アフリカ地域内の消費量の5割以上を域外からの輸入に頼っている状況。コートジボワールでは2018年における米生産量が200・7万トンとサブサハラアフリカ内6位であるが、気候に左右される不安定な栽培状況となっている。
これは同国の稲作面積約70万ヘクタールのうち、(1)灌漑水田面積が3万ヘクタールと5%に満たず、残りの半分が(2)天水低湿地、もう半分が(3)陸稲であるため。同国の農業機械化はこの3種類の栽培体系や機械技術、所有・利用体系に分けて考える必要があるとし、(1)灌漑水田は日本に近い機械化体系が可能である一方、(2)天水低湿地は機械化が難しいが、雨季が終わると水位が下がってコンバインが活用できるなどとした。(3)陸稲は畑作の機械化体系で対応できるという。
同国の農機普及については、コメセクターの行政法人であるADERIZが賃耕・賃刈サービスプロバイダーを通じた機械化支援策を継続しており、特に高品質機械の導入に積極的なことから、日本農機のビジネスチャンスにもなっていると説明。一方で、同国で機械利用が成り立つ条件として、▽日本より長い稼働時間への耐久性▽修理時間短縮のための安定的な部品供給と修理技術等への対応が必要になるなどと語った。









