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令和7年1月6日発行 第3534号 掲載

海外で農機用Vベルト好調/三ツ星ベルト社長が会見

 三ツ星ベルト(株)(池田浩社長・兵庫県神戸市長田区浜添通4の1の21)は昨年11月26日、新春向けトップインタビューを開催した。2024年度の事業や'24中期経営計画の進捗など、記者からの質問に池田社長は明瞭に答えていった。社長就任から3年半。池田社長の強力なリーダーシップのもと、社員はより一丸となり、2030年度の「ありたい姿」へ同社は着実に近づいている。
 ――2024年度の事業を振り返って。
 池田 おかげさまで予定通りの進捗で、販売に限らず生産再編その他も計画通りでした。通期の業績予想は売上高が885億円、営業利益は90億5000万円。これらも修正なく予定通りです。そして上期の売上げは各部門ともに前年を上回りました。為替の影響があったものの、それを差し引いても前年より上回った状況でした。
 ――下期については。
 池田 2025年1月に発足の第2次トランプ政権では関税の影響や為替の動向は読みにくく、中国経済の低迷、地政学的リスクの拡大などの課題も継続しており、下期も当初の見込み通りと推察します。
 ――拠点の状況について。まずは国内から。
 池田 生産再編も滞りなく進み、利益面にも寄与しました。自動車用ベルトは補修市場向けトラック用ベルトの販売が好調でした。一般産業用ベルトは農業機械用Vベルトも補修用が好調に推移。合成樹脂素材は半導体・液晶装置向けの販売が低調でした。新紙幣の発行により、前期に金融端末業界への販売が増加した反動から、同業界向け製品の販売は減少に転じました。
 一方、食品および物流、特に食品工場向けが堅調で、搬送ベルトの販売は好調でした。
 ――海外について。
 池田 特にアジア地域で電動二輪車向けベルトの販売が好調でした。米国ではEPS(電動パワーステアリング)用ベルトの荷動きが良かった一方で、多用途四輪車の需要が鈍り、同車両向けの販売が予定より下回りましたが、いずれ回復すると考えます。
 一般産業用ベルトは東南アジア地域において農業機械用Vベルトの販売が堅調でした。同地域に多少の在庫を抱え伸び悩むものの、これは下期に解消する見込みです。欧州は大型農機メーカー向けベルトの拡販も今後に期待しています。
 ――中期経営計画の進捗について。
 池田 2022年5月に発表した「'21中期経営計画」の見直しにより、2023年度のKPI目標(売上高)を800億円にしましたが、23年度の実績は840億円で目標を上回る結果となりました。「'24同」における2026年度のKPI目標(同)は915億円に設定しています。
 振り返ると、目標達成は当初の計画より前倒しで進んでいます。次に2030年度の「ありたい姿」に目を向けると、売上げ1000億円が目標です。従って「'27同」をどのように打ち出すかが課題となります。
 ――経営方針については。
 池田 まず、我々の基本理念は人を想い、地球を想うです。環境と調和した製品の開発および生産技術を通じて、持続可能な社会の実現に貢献します。経営方針としては継続的な企業体質の強化のために、「財務体質の強化」から「資本効率の向上」へシフトしました。また、グローバルな企業として、「新製品開発のスピード化」と「技術力の向上」に努めていきます。
 そして経営基本方針である高機能・高精密・高品質な製品の提供に対応する生産システムおよび研究開発に更なる投資を行い、体制強化を推進します。
 次に製品コストや販売エリアの課題を含めた世界規模の生産再編。つまりグローバルでコスト競争力のある体質にすること。これは順調に進んでおり、2026年には第1ステップを完了する予定です。あとは国内外における物流体制の強化、人材の育成と確保を進めていきます。
 ――社長の考える自社の強みは。
 池田 お客様の様々な要望にも愚直に対応し、できる限り応える姿勢が信頼につながっています。すぐに結果が出ずとも、新たなビジネスチャンスにつながる可能性があると考えます。また、グローバルな生産体制も強みといえます。
 ――新年度の想いを漢字1字でお願いします。
 池田 これはいつも悩みます(笑)。今年は展(てん)かなと。これは展望、展開、伸展などから取りました。1字ではないですが、私の座右の銘は前後際断(ぜんごさいだん)です。これは過去・未来に拘泥せず、今を生きるということ。従って今現在、弊社でできることを今年も全力で取り組んでまいります。

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