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令和7年1月6日発行 第3534号 掲載

進むマテリアル利用の開発・実証/新春企画

 林業イノベーションの推進に向けて開発・実証事業が進められているのは林業機械ばかりではない。林野庁事業として木質系新素材の開発・実証も行われている。木質バイオマスとして利用方法の拡大を図ることで、木材利用の価値、可能性を広げ、高めるのをねらいとする取り組み。いわゆる、木質バイオマスの新たなマテリアル利用の拡充である。
 「化石資源由来の既存製品等からバイオマス由来の製品等への代替を進めるため、木質バイオマスから新素材等を製造する技術や、これらの物質を原料とする具体的な製品の開発が進められている」(令和5年度森林及び林業の動向)。代表的な取り組みが改質リグニンでありCNF(セルロースナノファイバー)の活用だろう。共に木材の主要成分であるセルロースやリグニンを活用している。
 具体的には―令和6年度当初予算の「戦略的技術開発・実証事業」で進められている木質系新素材の開発・実証が「高柔軟性板材を用いた装飾性の高い立体成形品の製造技術開発」(代表提案者=国立研究開発法人森林研究・整備機構、チヨダ工業(株)、玄々化学工業(株))。また、令和5年度の補正予算「林業機械・木質系新素材の開発・実証事業」で「広葉樹ファインセルロースファイバー(FCF)製造・利用技術の開発」(同=国立研究開発法人森林研究・整備機構、玄々化学工業(株))の計2つが行われている。
 前者の製造技術開発では、木材成分を選択的に除去し柔軟性を付与した「高柔軟性板材」のプレス成形技術の改良をはじめ、変形量のさらなる拡大とともに、装飾性の高い立体成形品の試作が行われている。
 後者の場合、広葉樹であるコナラを原材料としてFCFの最適製造方法の確立、FCFを利用した機能性木材保護剤などの開発が進められている。
 こうした木材の利用範囲を広げる取り組みが進んでいけば、特に国産の低質材の活用方法を拡大して、林業現場の刺激材料となるばかりか、森林資源としての可能性を大きくはばたかせる取り組みとして注視していきたい。

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