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令和7年1月6日発行 第3534号 掲載

1位に両正条田植機/2024年農業技術10大ニュース

 農林水産省農林水産技術会議事務局は昨年12月20日、「2024年農業技術10大ニュース」を発表した。1位のトピックは「両正条植えで縦横の機械除草が可能に」で、農研機構農業機械研究部門が開発した両正条田植機が選ばれた。また、2位には、農研機構、(株)NEWGREEN(旧有機米デザイン)、井関農機(株)、東京農工大学が開発した自動抑草ロボット「アイガモロボ」が選出された。この2件を含め「スマート農業関係が5件選ばれているのが2024年の特徴」(農林水産省農林水産技術会議事務局)となっている。
 今回、選定された10大ニュースは(1)「両正条植え」で縦横の機械除草が可能に!省力的な機械除草が有機栽培の拡大に貢献(2)「アイガモロボ」でらくらく除草―水稲の有機栽培で除草回数を約6割削減、収量を約1割増加(3)スラリと直立!りんご新品種「紅つるぎ」を開発―りんご栽培における管理作業を省力化(4)国内初!農業特化型の生成AIを開発―三重県で実証実験開始―将来的には全国規模で農業情報を提供(5)餌探しをあきらめないタイリクヒメハナカメムシ―行動特性を生かした天敵昆虫の育成(6)多収大豆品種「そらみずき」「そらみのり」を開発―国産大豆の安定供給や自給率向上に貢献(7)ズバッと計算!酪農家向けの飼料設計支援プログラムを開発―最も低コストな飼料メニューと飼料作物の作付け計画を提案(8)「ハウスにテグス君」でカラス被害9割減―安価な資材で簡単施工(9)霜やひょうをピンポイントで予測!高精度の気象予測システムを開発―気象リスクをタイムリーにアラート通知(10)「アニマルック」が実現する家畜遠隔診療の新たな形―診療予約管理、診察履歴管理、ビデオ通話による診療等を一括管理―の10技術。
 1位の両正条田植機は、市販されている、植付部にHSTを搭載した田植機(クボタNW8S、みのる産業RXG―800)に植付位置制御機構を組み込みプロトタイプ機を製作した。水稲の苗を等間隔の碁盤の目状に植える「両正条植え」の技術を開発した。従来、乗用除草機では1方向の除草しかできなかったが、この技術により、タテとヨコの2方向から乗用除草機が走行できるようになり、有機栽培などに採用される機械除草の可能性を広げた。
 2位の「アイガモロボ」は、泥を巻き上げることで生じた濁りが雑草の光合成を阻害して生育を抑制する。全国各地で2年間行った実証試験で、人が機械を使って行う除草の回数は従来の有機栽培と比べて約6割減少すること、雑草による減収が回避されて収量が約1割増加することが確認された。
 この2つの技術は、ともにGNSSによる自動制御を採用しており、減農薬、有機栽培など環境負荷低減に資するものとなっている。
 3位の「紅つるぎ」は、リンゴの機械化体系に適応するものと期待される。
 農林水産省では(1)、(2)、(4)、(7)、(8)の技術をスマート農業関連と位置づけている。
 同10大ニュースは、農業技術クラブ(本紙加盟)の農業関係専門紙・誌加盟会員による投票を得て選定した。

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