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令和6年12月16日発行 第3533号 掲載

日本製への信頼の高さ/伊仏の農業に浸る3

 前回に引き続き、EIMAの日本企業のブースについて紹介する。
 クボタの小間の次に視察団員とともにヤンマーイタリアのエンジンを展示したブースへ足を運んだ。産業用エンジンとともにモジュール型バッテリーパックも出品している。ここでは営業部アフターセールス課のセバスティアーノ・ヴァレンティ氏から丁寧に説明していただいた。「ヤンマーはエンジンにおいて長い歴史を持ち、信頼も厚い。電動化にも力を入れているEUにおいて、様々なニーズを掴んで対応していく必要があり、今回はグループ会社のエレオ社の力を借りてバッテリーパックも出品した。複数のバッテリーパックを自在に組み合わせることができるという強みをアピールしたい」と話した。ここでは、かつて糸島で仕事をしていたというバッテリー担当の現地スタッフに日本語で話しかけられ、九州から参加した団員が意気投合する一幕もあった。
 次に井関農機のブースへ。景観作業機を中心に草刈機や芝刈機、小型のトラクタを中心にPRしていた。対応いただいたマーケティング・ディレクターのロベルト・ピエトリ氏は「日本が好きなので100周年には是非とも駆けつけたい」と話し、今回の出展製品について「井関製品では造園業者向けの景観作業機が人気。トラクタは中小農家向けで、小回りが効き、快適さを追求している製品。品質の高さを含め注目されている」と教えてくれた。「製品や部品への信頼性が高い。品質や信頼性は値段にも関わってくる。安価なものではないし、値下げもしない。顧客は値段に見合ったものを購入する。もっと安価なものが欲しい層は中国製やインド製のものを買う。日本製は信頼されている。そこは誇りを持って販売している」と述べた。
 井関農機に所属する視察団員に対しては、「ハンドルではなく操縦レバー式のトラクタや、15PS程度でブロワーなしのやや安価な低馬力の草刈機を要望する声がある。そういう製品の開発を検討していただきたい。現状では電動化はあまり重要ではない」と話した。
 ここで視察団員と別れ、ヤンマーと資本提携するインドのITL社に向かい、チーフマネージャーのグラブ・ラージプート氏に取材。欧州で展開するヤンマー製トラクタについて聞いた。「このクラスの他社製品に比べて高価格だが、性能の良さから支持を得ている。当社のSolisトラクタとは客層が違うため、バッティングしない。より広く顧客ニーズを掴めると確信している」と話した。今回のEIMAに出品したYT359は、今年の「トラクタ・オブ・ザ・イヤー2025」のファイナリストに選ばれた。
 その他、工進、ニシガキ工業からも日本製に対する現地のリスペクトを感じる声が聞かれた。

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