クボタアグリサービス・槌田真也氏/欧州農機視察団員レポート3

この度は、第77次農経しんぽう農機事情視察団に参加させていただき、誠にありがとうございました。
今回は5泊7日の予定で、EIMA2024(イタリア・ボローニャ)、MASCHIO GASPARDO社工場(同・カンポダルセゴ)、農機販売店LE GOFF&GILLE MOUSSEAUX(フランス・ムソー=ヌーヴィル)、山下農園(同パリ近郊)の計4カ所を視察、訪問させていただきました。私自身、海外の農業・農機事情を目の当たりにすることが初めての経験で、有意義な視察になりました。
初日に訪れたEIMA2024では、日本では考えられない壮大なスケールで驚きを感じました。17カ所のホールで製品ごとに14セクターに分かれており、トラクタ、収穫機、エンジン、園芸機器、畜産機器等の出展がありました。開催期間は11月6日から10日の5日間で、来場者は、過去最高の150カ国、約35万人(うち外国人約6万人)、出展メーカーは1750社(海外メーカー700社)、6万台を超える車両、機器等を展示してありました。EIMA2024でのスローガンは『THE INNOVATION FACTORY』となり、直訳すると技術革新の製造所ということで、EIMAでの新たな切り口を作り出し、お客様に提案をするといった意味合いと感じました。
本展示会場を見学する中で、圧巻だったのは機械の大きさと馬力です。日本では見ない馬力帯のトラクタ・コンバインが豊富にあり、本機に装着するアタッチメントメーカーも数多く出展しておりました。欧州での農業規模の大きさを物語る展示内容でした。
また、視察の中では、脱炭素を発信するメーカーがあり、カーボンニュートラルへの取り組みで、電動化トラクタや芝刈機等の出品もありました。これからは、環境にも配慮した取り組みを打ち出すことも必要だと考えさせられる展示会でした。
2カ所目の視察は、インプルメーカーのMASCHIO社になります。国内でも販売をしているので多少は認識していました。生産工場では3交代制で24時間稼働している工場です。年間生産台数は、全工場を合わせて6万台くらいになります。製造過程の見学では、鉄板を切り出しフレームから作成を行っておりました。完成品の組み付けを行うだけの工場ではなく、ゼロから生産をしている工場です。
工場の中は、5Sがしっかりとされており、溶接作業もしていますが、溶接作業の臭さもなく換気についてもしっかりとされていました。また、MASCHIO工場では、一人ひとりの作業スペースが十分に広く取られてあり、余裕を持って作業をされている感じがしました。完成検査では、しっかりとチェックをするため、レーザー等を使い、回転部、作業機のバランスも1台ごとに品質管理を徹底されていました。
3カ所目は現地販売店の『ル・ゴフ&ジル』を視察しました。この販売店からの説明の中で、一番驚いたのはアフターサービスで、部品の発注は専用のネットを使い、注文すると2日で部品が届くシステムだそうです。しかも、全メーカーを扱っています。日本では各メーカーが部品を供給しておりますが、こちらでは違うことに驚きました。
4カ所目は山下農園です。パリ近郊で農業を営んでおられ、パリの一流レストランに野菜を販売されているそうです。実際にミニトマトを試食させていただいたのですが、とても甘く糖度が高いのを感じました。
また、山下農園さんでは、1つ1つの野菜のブランド価値が高く販売されており、ここまでになるのには大変な努力があったのではと感じました。
今回の視察を通して、国内では経験できないことを経験でき、自分の仕事の視野を広げることができました。
また、国内他社のメンバーと7日間行動をともにし、いろいろな意見交換をする中で、自分の刺激にもなり、充実した視察となりました。ありがとうございました。
(熊本サービス技術部・サービス事業推進責任者兼サービスコネクト課担当課長)









