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令和6年12月16日発行 第3533号 掲載

市場の概況:全国4位に返り咲く/千葉県特集

 三方を海に囲まれ、温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、大消費地である首都圏に位置する千葉県。令和4年の農業産出額は3676億円(前年比205億円増)で全国第4位となり、全国有数の農業県として知られている。しかしここ数年は、令和元年の台風及び大雨の被害や新型コロナウイルスの感染拡大による需要減などが影響し、6位に後退。2年ぶりに4位に返り咲いた。
 農業産出額の内訳では、米が472億円(前年比6億円増)、野菜・果実・花きを合わせた園芸が1624億円(同56億円増)、畜産が1226億円(同132億円増)と、園芸を中心とした農業が展開されており、首都圏の重要な食料供給基地の役割を担っている。
 令和4年度に千葉県が全国1位の産出額を記録したものは、日本ナシ(65億円)、カブ(27億円)、マッシュルーム(25億円)、春菊(15億円)、ミツバ(13億円)、落花生(102億円)など。さらに、米・花き・畜産についても全国上位に位置している。
 品目別では上位から、(1)米=472億円、(2)豚=467億円、(3)鶏卵=297億円、(4)生乳=226億円、(5)カンショ=194億円、(6)ネギ=128億円、(7)肉用牛=117億円、(8)ニンジン=105億円、(9)落花生=102億円、(10)ダイコン=101億円となっている。
 今年の米価の上昇は農機市場に大きな影響を与えている。近年、新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵攻に端を発したガソリンや農薬・肥料をはじめとした資材価格の高騰など、農家にとって苦しい期間が長かった。ここにきての米価の上昇は、大いに農家を勇気づけている。
 各社の秋の展示会には多くの農家が来場し、活気にあふれていた。来年も米価は良いと予想されているため、農家の購買意欲も高まっており、機械の更新も進んでいる。
 税金対策のため、年内に納品できる農機を購入する人、修理整備を年内に終わらせることを求める人などで、各社は年末までフル回転で対応している。
 また、現場からは、「これまで顧客に新製品の提案をしても反応が薄かったが、提案を聞いてくれるようになった」という声が聞かれるなど、提案により購入を決める人も多くなっている。特に若いスタッフなどは、このような経験はこれまで少なかったため、大きな自信になっている。「こんな体験はさせたくてもなかなかできない。今のうちに経験値を高めてもらいたい」と、米価の上昇は人材育成の面でも良い影響を及ぼしている。

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