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令和6年12月16日発行 第3533号 掲載

2025年度上期新商品5品目7型式を発表/井関農機

 井関農機(株)(冨安司郎社長)は12日、茨城県つくばみらい市の同社つくばみらい事業所で2025年度上期新商品発表会を開催した。今回の発表コンセプトは持続可能な農業の実現に貢献する「大型・先端・畑作・環境」分野の農業ソリューション。発表したのは、畑作向け高速狭幅トレッド仕様トラクタ「BF25D―FFGQ02」1型式、トラクタ+ロータリ「TM19K03PS+RBM73P」2型式、普通型コンバイン「HC1170」1型式、アイガモロボ「IGAM2」1型式、農産物保冷庫「FSJ―C、FSV―C」2型式、計5品目7型式。加えて、TJW有人監視型ロボットトラクタ(レベル2)による協調作業、(株)NTTe―Drone Technologyと新たに取引を開始した農業用国産ドローン(強風のためデモ飛行はできず圃場で実機による説明のみ)など、「可変施肥」商品ラインアップの拡充ぶりを紹介した。
 発表会には、冨安社長はじめ小田切元代表取締役専務執行役員、深見雅之取締役常務執行役員、神野修一同常務執行役員、谷一哉同常務執行役員海外営業本部長、渡部勉執行役員開発製造本部長、石本徳秋執行役員営業本部長、勝野志郎執行役員、木全良彰理事、鈴木良典顧問、綿谷弘勝顧問らが出席した。
 挨拶した冨安社長は、今回の発表会には、(株)NEWGREEN(東京都小金井市)の中村哲也副社長、新規取引を開始した(株)NTTe―Drone Technology(本社・埼玉県朝霞市)の滝澤正宏社長が出席していることを紹介し、謝意を表した。
 次いで同社の長期ビジョンに触れ、「夢ある農業と美しい景観を支え、持続可能な『食と農と大地』の未来を創造していくことが井関グループの最大の使命だ」と強調。
 昨年11月に設置したプロジェクトZが中核となり聖域なき事業構造改革を推進し、「次の100年に向けた成長戦略を構築するための取り組みを推進している」とし、成長戦略として、海外は地域別戦略の展開と環境対応型商品の投入により事業を拡大、国内は成長セグメントである「大型」「先端」「畑作」、さらに「環境」で市場拡大に注力すると方向性を示した。
 そして販売戦略では、来年1月1日に誕生する(株)ISEKI Japanに新組織として「大規模企画室」を設置することなどを明らかにした。
 また、アイガモロボ2の説明に立ったNEWGREENの中村副社長は、アイガモロボは雑草対策以外の効果も研究中であるとし、そのひとつとしてジャンボタニシの食害対策、またアイガモロボによる水田微生物叢変化にも注目が集まっていることを紹介した。(注目の「アイガモロボ2」の希望小売価格は25万円〈税抜き〉に設定した)
 最後に、石本営業本部長が挨拶に立ち、新たな「先端」に取り組むことで農作業の効率化や農業資材の削減、そして環境にやさしい商品「アイガモロボ」により、地球温暖化対策やカーボンニュートラルに向けて取り組みを強化しており、トラクタでは現在自動化レベル3の開発を進めていると述べた。
 新商品は次の通り。
 【高速狭幅トレッド仕様BF25D―FFGQ02】
 〈商品化のねらい〉
 2023年に中型トラクタをフルモデルチェンジし、「BFシリーズ」を発売した。今回はBF25(25PS)に野菜の管理作業の作業性を向上させた高車速狭幅仕様を追加。野菜の管理作業体系ではトラクタで畝をまたいだ作業が多く、畝幅に対応した狭い幅のトレッド(左右のタイヤ接地面の中心間の距離)のトラクタが必要とされていた。また、離れた圃場間の移動時間の短縮を望む声も強かった。
 〈発売型式〉
 BFREX BF25D―FFGQ02(25PS)
 〈主な特徴〉
 (1)前後輪ともにトレッドが960ミリに調節できる。オプションで後輪に片側25ミリのスペーサーを設定(1010ミリに対応)しており、作物・畝に応じた様々なトレッドが選べる(2)離れた圃場間の移動もストレスなく行える最高速度21キロ/時の高車速仕様とした(標準機:13・6キロ/時)。
 ▽発売時期=2024年12月▽希望小売価格(税込み)=355万8500円
 【小径タイヤ狭幅仕様トラクタ&特殊3P対応ロータリTM197―K03PS+RBM73P】
 〈開発のねらい〉 
 昨今のサトウキビ栽培では、茎径が大きく、倒伏しにくい多収量品種が栽培されており、土あげ作業を行うために作物の条間に入れるトラクタが求められている。作業機の付け替えを簡単に行うためにも、トラクタ及び作業機の特殊3P仕様が必要となっていた。 
 〈発売型式〉
 TMシリーズTM197―K03PS(19PS)、ロータリRBM73P(耕幅700ミリ)
 〈主な特徴〉
 (1)狭幅トレッド。前輪トレッドを760ミリ、後輪トレッドを730ミリとし、1300ミリの条間に対応している。前輪タイヤは4・50―10、後輪タイヤは7―16の小径サイズとした(2)ロータリは、はねあげ式のリアカバーを装着し、効率的にサイドに土を飛ばすことができる。他の作業機との付け替えが容易な特殊3P装着にも対応。
 ▽発売時期=2024年12月▽希望小売価格(税込み)=TM197―K03PS186万2300円、RBM73P44万5500円 
 【ヰセキ大型汎用コンバイン HC1170シリーズ】
 〈商品化のねらい〉 
 昨今、水稲の作付面積が減少する一方で、麦や大豆などの転作作物の作付面積は増加しており、大型の汎用コンバインが求められている。今回は好評のHC1153をモデルチェンジ。作業能率の向上に加え、直進アシスト型式を新たにラインアップし、大規模経営におけるさらなる効率化・省力化につなげる。 
 〈発売型式〉
 HC1170シリーズ(117PS)
 〈主な特徴〉
 (1)エンジン関連の改良により、様々な場面で安定した作業を行えるようになった。エンジン出力が現行機の114・5PSから117PSに向上。ダストロータによりラジエータ、オイルクーラへの塵の付着を低減し、オーバーヒートの発生を防ぐ(2)ノークラッチ副変速ボタンを押すだけで、機械を止めずに作業速度から移動速度への変速が可能になった(3)脱穀部内のチャフシーブ角と唐箕風量の調整をダイヤル式に変更し、運転席に座ったまま調整可能に(4)オーガシュータの採用により、コンテナに均一な排出ができるようになった(5)直進時のステアリングを自動化する直進アシスト仕様(Z型)を追加。刈高さや車速の調節に注力できるため、長時間作業による疲労が軽減される。また、不慣れなオペレータでも高精度な作業が可能になった。
 ▽発売時期=2024年10月
 ▽希望小売価格(税込み)=1771万~2010万8000円

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