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令和6年12月9日発行 第3532号 掲載

15の研究成果発表/森林利用学会

 森林利用学会(岩岡正博会長・東京農工大学)は1、2の両日、石川県下で第31回学術研究発表会・現地見学会を開催した。初日に金沢市文化ホール3階大会議室での学術研究発表会を対面とWebinar併用で行ったほか、翌2日目は、石川県小松市にあるコマツ粟津工場を見学し、ベースマシンはもとよりロングリーチグラップルやICTハーベスタなどの各種の高性能林業機械を取り扱う同社の取り組み、方針、今後の展開などの共有を図った。
 初日に行われた第31回学術研究発表会は、岩岡会長の挨拶に続いて開会、4つのセッションが設けられ、セッション1は三重大学の板谷明美氏、セッション2は森林総合研究所の中澤昌彦氏、セッション3は森林総合研究所の伊藤崇之氏、セッション4は森林総合研究所の吉田智佳史氏が進行役となる座長を務めた。
 研究発表終了後、総合討論を行い、問題を掘り下げて、現状を共有した。4つのセッションを合わせ、学生会員による発表を含めて計15の研究成果の報告が行われた。発表された研究課題は各セッションごとに次の通り。発表者の氏名は敬称略。
 【セッション1】
 ▽団地単位での合理的な配置・規格選択に基づく幹線整備量の推計(渡部優・岩手大学大学院)▽低密度植栽を行った林齢50年生ヒノキの樹幹解析と非破壊強度の測定結果(横田穣・高知大学農林海洋学部)▽森林作業効率向上に関する分析と日本における実証事例からの提言:台湾への適用可能性の検討(劉建志・高知大学大学院)▽モンゴルにおける日本の林業機械を考慮した枯死木未利用材利用可能量推計(高木幹太・宇都宮大学農学部)
 【セッション2】
 ▽大径材利用に関する研究―相対幹曲線式を用いた幹直径の推定―(竹嶋一紗・高知県森林技術センター)▽航空レーザ計測データを活用した地位指数曲線と地位指数マップの作成(大矢信次郎・長野県林業総合センター)▽タフネススマホとハンディGPSの測位精度比較(小林裕之・富山県森林研究所)▽仮想森林環境における深層学習を用いた3次元点群に対する立木検出とパラメータ推定(中込広幸・森林総合研究所)
 【セッション3】
 ▽チェーンソー用防護衣は労働災害を減少させたか(鹿島潤・森林総合研究所)▽JIS T 8125―2:2022(脚部防護服)運用時の注意事項(松本哲也・信州豊南短大・東京大学大学院)▽植栽位置誘導装置の人力植栽器具への実装(山田健・森林総合研究所)
 【セッション4】
 ▽グラップル式搬器の作業特性(櫻井倫・宮崎大学農学部)▽林業機械の連携作業の生産性評価モデル(吉村哲彦・島根大学生物資源科学部)▽山地災害リスクを考慮した路網整備適地の選定支援地図(白澤紘明・森林総合研究所)▽山岳地域の道路網における収穫材の運搬経路分析による道路規格区分を考慮した運搬効率の検討(鈴木保志・高知大学農林海洋学部)
 この後、学生優秀論文発表者の表彰式が行われた。

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