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令和6年12月9日発行 第3532号 掲載

マリン事業が60周年/本田技研工業

 本田技研工業(株)(三部敏宏社長)は、1964年に初の船外機を発売してから今年で60周年の節目を迎え、2月に同社として最大出力となる350馬力の新型船外機「BF350」を発売した。11月29日には東京都江東区の夢の島マリーナにて、同社マリン事業の取り組みと今後の方向性について説明会を実施した。現在の4ストロークエンジンによるマリン事業の取り組みや、操船支援システムなど新技術の開発、さらに将来に向けた電動推進機の開発などについての説明を行った。
 説明会では、二輪・パワープロダクツ事業本部パワープロダクツ事業統括部の福田蔵磨マリン部長が「マリン事業60年の歩み」について説明した。
 「弊社は水上を走るもの、水を汚すべからずという信念のもと、軽量・廉価な2ストロークエンジンが主流の時代に、環境にやさしい4ストロークエンジンでマリン市場に参入。1964年、初のHonda船外機となるGB30を発売して以降、様々な機械の動力として使用可能な4ストローク汎用エンジンを独自に進化させ、常に水を汚さない船外機づくりを続けてきた。現在では世界中で2~350馬力の計25モデルを販売しており、生産台数は219万台に上り、北米・欧州を中心に生活を支える用途から、生活を豊かにする趣味やレジャー用途まで、様々な場面で愛用いただいている」と説明した。
 続いて同マリン開発部マリン研究課の佐藤貴紀アシスタントチーフエンジニアが、新型船外機BF350について説明した。
 同社として最大出力となる350馬力のV型8気筒エンジンを搭載したフラッグシップモデルであるBF350は、高出力と静粛性を両立するとともに、低燃費を実現。豊かなトルクからもたらされる高い走破性に加え、新設計のクランクシャフトを採用することで、高い静粛性・低振動を実現している。同社として初搭載のトリムサポート機能は、リモコンのボタン操作で、船外機の回転数や速度に合わせて、あらかじめ設定した船体姿勢へ自動制御することができ、より簡単で快適な操船を実現する。 佐藤氏は「今後はBF350の技術を水平展開し、2030年までに順次、新モデルの投入を予定している」と説明した。
 マリーナのロビーには展示コーナーが設けられ、BF350をはじめとする同社の船外機の全モデルが展示されるとともに、同社初の船外機GB30と、小型船舶向け電動推進機のプロトタイプが展示され、一般の来場者から注目されていた。
 説明会の後には、BF350と既存モデルであるBF250搭載艇の比較試乗が行われた。

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