EIMA盛況/欧州視察から―伊仏の農業に浸る1

まず視察団一行が訪れたのは、EIMA2024。開催場所はイタリアのボローニャである。
この2年に1度催される国際農業・園芸機械展示会「EIMAインターナショナル2024」はイタリア農業機械工業会傘下のFederUnacoma surlが主催している。
今回で46回目となった同展には、150カ国から6万3100人の外国からの来場者を含む、34万6800人が来場し、過去最高の入場者を記録。大盛況の内に閉幕した。
視察団一行は5日間の会期最終日となる11月10日に会場入りした。その日は日曜日ということもあり、多くの家族連れで賑わいをみせ、子供らが家族と共に超大型農機のコックピットに乗り込むため、長蛇の列をなしているブースも多く見られた。
EIMA2024のスローガンは「イノベーション・ファクトリー」。直訳するならば「革新の生産工場」ということにでもなろうか。スローガンについては次のように発表がなされていた。
「宣伝活動の中心にあるのは工場のイメージ。それは即ちEIMAである。EIMAは、未来の課題に対する答えであり、私たちの世界であり、重要な工場である。地球の未来のために、農業の大きな課題に対処するためのあらゆる技術的ソリューションが実証され、開発される場所である」。
感心すら覚えるような壮大なスローガンである。実際に展示会場内に足を踏み入れると、あながち大げさではないのかもしれないと思わせる説得力があった。
日本とは次元の違う圧倒的な小間数、6万点という出品数、大小様々な展示の種類とそのスケール感。場内の中庭には、DJブースが設けられ、派手でノリノリなダンスミュージックとともに、点滅する照明に彩られながら数台のトラクタが縦横無尽に駆け巡っており、いかにも若者に向けられたイメージ発信がなされていることが、即座に感じ取れる。
人々は各所で様々な食事を楽しみ、ビール片手に談笑する姿も見られる。日本の農機展示会と異なるのはもちろん、日本のあらゆる展示会がビジネス一辺倒となり、どうしても堅苦しくて真面目な印象を受けてしまうのとは大違いだ。雰囲気からして別世界である。
それはやはり、欧米の一般の人々の農家に対する認識が、特定技能を備えた特別な存在であり、経営を司る富裕層と目されているためでもあるだろう。ファーマーは若者が憧れるべき存在なのではないだろうか。高齢化が進みつつある中、若年段階から農業に対するイメージ戦略を打っているのかもしれない。グッズ売り場も大盛況で、子供用玩具にソールドアウトの表示が掲げられたものも見受けられ、人気の程が窺い知れた。
次回は、各出展ブースへと目を向けていきたい。









