熊本県の農業情報サイト「アグリくまもと」/九州特集

熊本県が発信する農業情報サイト「アグリくまもと」は、試験研究や栽培技術、補助事業の情報提供、「スマート農業」などの多彩な情報や、台風、病害虫対策などの緊急情報を主に県の農業者へワンストップで迅速に提供し、農業経営の高度化、効率化、所得の向上に役立ててもらうためのサイトである。熊本県内の農業に関する情報が分かりやすくまとめられている。
令和元年12月に開設したこのサイトの特徴は、(1)いつでもどこでも迅速に(2)オール熊本の多彩な農業情報(3)最先端!スマート農業―を掲げて運用している。もともとは月刊農業くまもと「アグリ」という紙媒体として毎月発行されていたものを下地にしている。また、県としても台風対策情報などの緊急な情報や、農業経営に役立つ多くの情報を県庁全体のホームページなどにより提供してきた。しかし、伝えられる情報量や種類、提供する対象者が限定されたり、迅速な情報提供が難しいなどの課題があった。
そこで、情報発信を電子化し、迅速に提供できる仕組みとして、県の農業情報のワンストップホームページである熊本県農業情報サイト「アグリくまもと」を設立。これにより、情報の電子化・農業経営の高度化を図り、「世界と戦えるくまもと農業の実現」を目指すサイトとして生まれ変わった。
サイトの見やすさを意識して作られており、トップページ上部にカテゴリごとにアイコンが並び、目当ての情報がすぐに選択できるようにデザインされており、農業者ではない一般の人にも分かりやすいように、写真を多くしてイメージがつかみやすいように工夫されている。専門的な情報から、農家紹介、農業コンクールの結果など、硬軟織り交ぜた情報が多彩だ。月間のページ閲覧数は2万4000PVを数えるほどで、熊本県内はもちろん、技術情報を見た他県の農家から新規で栽培する作物の詳細情報が知りたいと問い合わせが寄せられることもあり、インターネットによる拡散性の高さを物語る。
農家紹介のページでは、若手農家を紹介する「フレッシュな人たち」や栽培や販売方法などこだわりを持つ農家である「こだわっとる農」、活躍する女性農業者に焦点をあてた「キラッと輝く女性たち」など、ウイットに富んだ項目を用意し、閲覧者の目を楽しませる。県内11地域から年2名ずつ計22名を紹介するペースで更新されている。
県と農業団体、熊本日日新聞社など12の団体が主催する農業コンクールの結果も掲載し、各受賞農家の紹介と写真でその功績を称え、農家の張り合いにもつながっている。
メルマガ登録をすれば、リアルタイムで更新情報通知が受け取れる仕組みも。1000名ほどが登録し、毎年登録数が増えている状態である。新規就農や新しい作物の栽培を始める際に、所得がどれくらい確保できるのか、労働時間はどれくらいになるのかなど、数字を入力することで県の経営指標に則ってシミュレートできる「経営シミュレーション」のページまで用意されている。
県の作る情報発信ページとしては、わかりやすさも内容も他に類を見ない。是非ご覧いただきたい。「アグリくまもと」は、https://agri-kumamoto.jp/で閲覧できる。









