ナラ枯れの由来解明/森林総合研究所など

森林総合研究所、宇都宮大学、青森県産業技術センター、北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場の研究グループは11月26日、東日本のナラ枯れ被害拡大を引き起こしているカシノナガキクイムシの由来を遺伝情報から解明したことを明らかにした。
ナラ枯れは、カシノナガキクイムシが樹木の幹に多数穿孔し、この虫が媒介する病原菌によって枯死する現象。近年、東日本では、関東平野、北東北、北海道南端部で被害が拡大。しかし、これらの地域におけるカシノナガキクイムシの由来は不明だった。
このため研究グループでは、東日本各地から採集したカシノナガキクイムシ165個体からDNAを抽出し、多数の遺伝子座の塩基配列を解読した。その結果、塩基配列のデータから東日本のカシノナガキクイムシは少なくとも3つの遺伝的に異なるグループに分けられることが明らかになった。このことから近年のナラ枯れ被害の拡大をもたらしているカシノナガキクイムシの由来も単一でない。夫々のグループの分布拡大によって被害域が広がっている可能性が高いことが分かった。
研究グループでは、近隣被害地からの飛来を警戒し、対策を行うことが重要と注意を喚起している。









