最新のラインアップ揃う/福井・林機展から

福井県勝山市のスキージャム勝山で10月20、21の両日に開催された「2024森林・林業・環境機械展示実演会(以下、林機展)」は、全国各地から1万9000人の来場者を集め、大盛況で閉幕した。会場には最新鋭の機械、これからの林業機械化をリードする新製品、開発中の先進機械などが一堂に顔を揃えた。「ラインアップの揃う高性能林業機械」、「展示内容が増える造林用機械」、「展示会の華でもあるチェンソー実演」、「充実する周辺機器」など見どころ満載で、来場者を魅了した。11月18日付に続き、今回はベースマシンメーカー4社のブースの展示内容を紹介する。
コベルコ建機日本(株)は「コベルコDXソリューションを通した林業への挑戦」を出展テーマに掲げ、重機の遠隔操作システム「K―DIVE」による遠隔操作のコックピット試乗体験を行った。
K―DIVEは実機搭乗時のような操作性のコクピットから重機の操作を行うシステム。コクピットのモーションシートは、実機に搭載したジャイロセンサーから振動や傾きをフィードバックし、微細な振動、エンジン動作音、ホーンなどをオペレータに伝え、現場さながらの臨場感で操作できる。
ブース受付で配布する抽選券で、1人につき1回ガラポンを回して豪華景品が当たる抽選会も実施。マーケティング本部販売促進グループの栗田涼介氏は「K―DIVEや実機のデモンストレーションは、林機展だからこそできる体験とあって、好評だった」と振り返った。まさにスマート林業の最前線を見学できた。
日立建機日本(株)は、油圧ショベル1台で多用途に活用できるアタッチメント着脱システム「P―Line」の実演に注目が集まった。
P―Lineを活用することで、オペレータは運転席にいながら1人でアタッチメントを交換し、従来、複数の機械や人が行っていた作業を油圧ショベル1台で行うことが可能になる。施工現場の安全性や生産性の向上に貢献でき、都市土木、解体、管工事など幅広い業種からの需要が見込まれる。1・7~40トンクラスの油圧ショベルを対象に今年10月から受注を開始している。
さらにハーベスタ試乗体験として、林業機械のシミュレータにより、PCのモニタ内で林業機械を動かせるコーナーを設置。記者もハーベスタを操作する運転席に座ってみた。座席から会場を見渡せるくらいの視界の広さや、来場者を見下ろせるようなシートポジションの高さ。初めての経験にわくわくした。
住友建機販売(株)の出展機は、(1)SH135X―7+参考出品のケスラー26RHmkⅢ(2)SH120LC―7MH+オカダアイヨンのNWG―130R(遠隔操作)(3)SH135X―7+ウッディWH50―1(4)同+ケトー150KARATE(5)同+ポンセH6―の5機種。
ブース内では、お楽しみ企画のシミュレータを使ったグラップル木材つかみゲームや伐倒ゲームを実施、来場者を楽しませる工夫を凝らしていた。
油圧ショベルの遠隔操作システム「BUILDER X」の情報も発信した。住友重機械工業(株)エネルギー環境事業部のバイオマス発電設備コーナーも設置した。
実機のデモンストレーションには多くの人が集まり、貴重な実演風景を譲り合いながら写真や動画に収めていた。
コマツはVRゴーグル仕様の林業シミュレータ、造材を見える化するアプリ「ZOUZAIウォッチャー」でデジタル化のもようが体感できるコーナーを用意した。
従来、現場のオペレータの記録に頼るしかなかった造材量の管理を、ZOUZAIウォッチャーでハーベスターヘッドC93からの情報をデータとしてクラウド上に蓄積できるようにした。
インターネット環境さえあれば、ソフトウエアのインストール不要でパソコン、スマホ、タブレットから常時アクセスが可能。現場に足を運ばなくても状況が把握できる優れものだ。
マイクロショベルに乗って写真撮影ができるコーナーでは、またとない機会とあって家族連れがうれしそうに記念撮影しているのが印象的だった。









