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令和6年12月2日発行 第3531号 掲載

超音波で蛾を防除/農研機構が手順書公開

 農研機構は11月22日、「蛾類の飛来を防ぐ超音波防除技術標準作業手順書」をホームページで公開した。
 同手順書は、ヤガ類などの蛾類害虫を対象とした、超音波を用いた防除技術を解説したもの。
 ハスモンヨトウやシロイチモジヨトウなどのヤガ類の農作物被害は近年増加傾向にあり、生産現場において殺虫剤の利用頻度が依然として高い。
 同防除技術は、蛾類が逃げ出す「忌避超音波」を圃場の周囲に照射することで、ヤガ類の圃場への飛来を阻害し、農作物に産みつけられる卵数を減少させる効果があることから、幼虫への殺虫剤の散布回数を大幅に削減できるとしている。
 多くの蛾類は耳(鼓膜器官)を持ち、天敵である食虫コウモリに食べられないよう、コウモリが発する超音波から逃げ出す習性を持つ。そこで同防除技術では、この超音波(忌避超音波)を活用した。 ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウを対象とした圃場試験によると、産卵数、農作物の被害株数のいずれでも90%以上の抑制効果があった。また、これに伴い殺虫剤の散布回数は最大で約90%削減された。
 このような結果から、減農薬・有機栽培に貢献可能な、環境負荷の少ない害虫防除技術として期待されている。
 同手順書は、(1)蛾類害虫防除の現状と課題(2)超音波防除(3)導入事例―の3部構成で、超音波防虫装置の概要や導入手順、効果的な使用例などを解説している。農研機構のホームページから利用者登録することで閲覧可能となる。

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