紙マルチ栽培米の報告試食会開催/三菱マヒンドラ農機

島根県大田市(楫野弘和市長)と三菱マヒンドラ農機(株)(齋藤徹社長・島根県松江市東出雲町揖屋667の1)は本年、有機米の産地づくりに関する連携協定を締結し、同地域にて紙マルチ田植機を使った有機米の栽培を行ってきた。11月28日、この取り組みで有機米が初収穫されたことを受け、楫野市長及び齋藤社長が出席する報告試食会を実施した。
大田市と三菱マヒンドラ農機は、本年5月「有機米の産地づくりに関する連携協定」を締結し、国立公園三瓶山麓で紙マルチ田植機を使用した有機米の栽培に協力して取り組んでいる。連携協定初年度の本年は、三瓶地区の5経営体(2・53ヘクタール)がこの取り組みに参加し、同機を利用した有機米栽培を実施した。
市役所で開かれた報告試食会では、初めに島根県西部農林水産振興センターの久泉技師から本年の栽培結果に関する報告があり、収量は332キロで過去5年と比較して増収であったこと、また、食味は4経営体で80を超える平均81(70以上が良食味)の高スコアとなり、単収・食味ともに例年以上の成果を得ることができたことが発表された。今回栽培された有機米は生協などで販売が予定されている。
続いて、本年の実証栽培に参加した農事組合法人百姓天国の三島代表理事からは「今まで様々な雑草対策を行ってきたが、なかなかこれといった効果が出なかった。紙マルチは課題となる点もあったが、除草作業が不要になるメリットは非常に大きかった。また、保水力がない圃場や農業用水が少ない場所でも栽培できるので、面積拡大が容易な点も大きなメリットだ。有機面積拡大の大きな推進力になる」と、紙マルチ栽培に対する評価や今後の規模拡大の意欲などを述べた。そして、「試食いただけるということで喜んでいる、自信と責任をもって育て上げたお米をゆっくり召し上がっていただきたい」と話した。
その後、大田市の楫野市長と三菱マヒンドラ農機の齋藤社長が、大田市温泉津町の椿窯で作られた茶碗に盛られた有機米を試食。平安時代の文徳天皇も「これは甘露なお米だ」と評価したという三瓶の有機米に舌鼓を打ち、「ご飯だけで食べても甘くて本当に美味しい」と顔を綻ばせた。
なお、本年度の取り組みについては、今後もデータ収集などを続けることとしており、得られたデータは来年度以降の生産に活かしていく。大田市と三菱マヒンドラ農機は、「今後も有機米の産地拡大に協力して取り組み、付加価値の高い有機米の安定生産実現を通じて、持続可能な地域社会構築に貢献できるよう取り組んでまいります」としている。









