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令和6年12月2日発行 第3531号 掲載

ICT農機から中古まで、秋の大展示会でPR/福岡九州クボタ

 (株)福岡九州クボタ(久保雄司社長・福岡県南区野間1の11の36)は11月26~28の3日間、同社農業機械歴史館において、秋の大展示会を開催した。10月発売の新型トラクタST25・ST31、新型田植機NW60S・NW80Sなどを並べてPRするとともに、関係メーカー等81社が出展。中古機も230台を取り揃え来場者を迎えた。予定来場者数は会期中合計4500人、売上げ目標は25億4000万円とした。
 展示内容をみると、特選機コーナーとして3機種の新製品を中心に県内ニーズの高い機械を出品。スマート農業コーナーも設け、KSASやドローン、自動操舵といった製品もPRした。初日は雨天のため行えなかった試乗・実演コーナーにはトラクタとともに、ポーランド・ボメット社の小型トラクタ向けコンパクトディスクハローの他、各社作業機を準備。その他、国内肥料資源利用拡大対策事業コーナーとして、有機肥料の肥料全額補助の説明ブースも設置。(株)ML・セルインパクトの有機資材プレミアムセル酵母発酵物SPのPRも併せて行った。
 加えて日常的な野菜の摂取量を判定する機械を置いて、来場者に計測してもらい、各人が摂取量を把握するとともに、野菜が足りているか、あとどれくらい摂取するのが理想かを示し、野菜の消費拡大も促した。初日は雨天のため、秋作業ができないこともあり、朝から多くの来場者が詰めかけ会場内は賑わった。
 取材に応じた大橋健太郎副社長は「昨年までの3年間、トラクタSL33を平均して317台販売してきた。本年台数減少予測に加え、農家戸数が減少傾向にある中、ICT農機の推進を加速的に進める必要があり、年頭からスマート農機の推進に、より注力してきた。ICT農機の取り組み初級編として、様々な農機に使えるシンプルコネクトとKSAS加入、中級編としてSL350SP+作業履歴が把握できるガイダンスシステムKAG2、上級編としてSL600やMR+トプコン自動操舵システムに県内6カ所にあるRTK基地局を活用するといったそれぞれの規模や用途にあわせた幅広いラインアップを持ってICTを推進してきた。今年は春にICT実演展示会を行って機能面について周知し、即売会の面を持つ今回のような展示会とは区別した。今回の展示会は11カ月間のICT農機の推進とともに、年末の総決算として新型機と中古農機を含めそれぞれ推進して販売につなげたい」と展示会の狙いを語った。
 新機種としては、10月にトラクタFTシリーズの後継となるST25及びST31が発売された。旧FTとSL600を合わせた構成比で24%でボリュームゾーンとなることから今後、実演を通じ対象となる顧客層への訴求を行っていく。低価格コンバインER448リミテッドは好評。価格メリットや話題性から市場活性が起きている。草刈り関係全般の製品も好調。集落営農が多い福岡で、後継者が不在で、集落ごと担い手へ作業委託するケースも出ており、圃場が小さく畦が多いこともあって、水管理と草刈りへの需要は高まっている。
 中古農機の売上げ構成が13%ともなる全国でも屈指の中古販売力を誇る同社としては、今後更に実績を伸ばしていきたいアフターマーケット事業の柱の1つであり、生産資材が高止まりする中、顧客からの要望も高い。
 今年の米価の上昇も後押しとなり、機械を求めて長崎や佐賀など、遠方からの来場者もあった。大橋副社長は「今年発生した、いわゆる令和の米騒動によって、飽食は生産者や流通の努力によって成り立っているものであることを一般消費者の皆さんに伝わるきっかけとなった。物価上昇を農産物価格にも転嫁してもらい、農家の所得を向上させる一方で、消費者所得も安定的な向上に努力し、皆でより良い社会に向かうきっかけになればと思う。そういった意味で、良い循環を生み、営農課題の解決、ひいては社会課題の解決に少しでも寄与できる展示会になれば、これほど嬉しいことはない」などと述べた。

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