キャベツ収穫機活用/中国四国農政局などセミナー

中国四国農政局は11月22日、農研機構西日本農業研究センターとともに「令和6年度第2回中国四国地域産地向けセミナー(スマート農業技術の活用による効率的生産について)」をオンライン開催した。今回は「高能率キャベツ収穫機」をテーマに取り上げ、生産者や自治体関係者など50人以上が聴講した。
同機の開発に携わった農研機構農業機械研究部門主任研究員の青木循氏が登壇し、開発の経緯や導入効果などを解説。青木氏はまず、主要野菜の作付面積が30年前と比べて19万ヘクタール減少していることを示し、その原因として労働力不足、生産者の高齢化、機械化・省力化の遅れをあげた。そして、野菜作は品目が多くそれぞれ栽培様式も異なるため専用機械が必要で各機の普及台数が見込めないことや、外観品質など出荷形態への要求度が高いことなどにより、機械化が進みづらい状況にあると指摘した。
主要野菜の中でも全国的に広く栽培されているキャベツは、近年、加工・業務用が半数以上を占め増加傾向にある。一方で、加工・業務用の取引価格は家計消費用に比べて安価であることや、集出荷システムが段ボールから大型コンテナへと変化していること、収穫・調製作業が労働時間の3割以上を占めていることなどを背景に、機械化による省力化で生産コストの低減を図る必要があったと、開発経緯を振り返った。
1条収穫、機上作業方式(選別・調製)、スチールコンテナ収容、収穫面積20アール/日―をコンセプトに、ヤンマー(株)、オサダ農機(株)と共同で開発に着手。刈り取りからコンテナ収容までの一連の作業を機上で行えるようにし、10アール当たり4割以上の労働時間削減を実現した。キャベツ収穫機は2014年に実用化し、現在、全国の大規模産地を中心に約200台が普及していると報告。さらに、キャベツ収穫機を効率的に活用するためのポイントとして、良苗の生産や傾きを抑えるための深植え定植など、倒伏を避ける栽培面での取り組みが欠かせないことを強調した。
講演後の質疑応答では、実際にキャベツ収穫機を使用している農業法人が、外葉が簡単にはがれる品種改良や調製作業用コンベアの改造など、作業効率を向上させる取り組み事例を紹介。効果的な活用について、活発な意見交換が行われた。









