米国スタートアップに出資/クボタ

(株)クボタ(北尾裕一社長)は20日、革新的な深海式海水淡水化技術を開発する米国のスタートアップ企業、OceanWell Co.(米国カリフォルニア州)に出資したと発表した。
世界の人口増加や気候変動により淡水の枯渇・不足が心配されている。中東など既に淡水の不足が顕在化している地域では、海水淡水化技術による造水が年々増加している。しかし、現在主流の「逆浸透法」では大量の電力を消費することに加え、塩分濃度の高い排水による環境負荷等が問題視されており、特に環境保護に対する要求の厳しい米国カリフォルニア州などで、その持続可能性が懸念されている。
同社は、従来の技術に比べて省エネルギーかつ環境負荷が低い革新的な造水技術である、深海式海水淡水化に着目した。
OceanWell社が開発を進める「深海式海水淡水化技術」は、水深約400メートルに自然に存在する高水圧を利用してRO膜で濾過するため消費電力を大きく削減できる。また、排水の塩分濃度を低く抑えることも可能で、環境負荷低減を実現するソリューションを提供する。
同社は、オープンイノベーションの推進部門であるイノベーションセンターが中心となってOceanWell社との連携を促進し、持続可能な造水技術の1つである深海式海水淡水化技術の社会実装に挑戦する。
飲用可能な水を長期間安定的に供給できるOceanWell社の技術に加え、同社がすでに保有するソリューションを提供することで、造水・給水から、排水・再生までの「水循環ループ」全体への貢献を目指す。また、深海の高圧下で使用可能な長寿命・高信頼性・高効率のポンプをOceanWell社と共同開発することも検討していく。
〈OceanWell社について〉
▽社名=OceanWell Co.▽創業年=2019年▽所在地=米国カリフォルニア州▽代表者=Robet Bergstrom氏▽事業内容=省エネルギーかつ環境配慮型の造水技術である深海式海水淡水化技術の開発▽URL=https://www.oceanwellwater.com/









