第4回米コンテスト開く/茨城県つくばみらい市

来年の12月、「第27回米・食味分析鑑定コンクール国際大会inつくばみらい」の開催が決定している茨城県つくばみらい市は17日、「令和6年度第4回つくばみらい市米コンテスト」を開いた。これには同市と農業に関する連携協定を結んでいる井関農機(株)と、(株)関東甲信クボタの2社が後援し、井関農機から(株)ヰセキ関東甲信越社長の瀧澤雅彦氏、関東甲信クボタから社長の冠康夫氏が審査員として、米・食味鑑定士協会の鈴木秀之会長とともに参加した。また、同時に行われた市商工感謝祭2024には両社が最新のトラクタ、コンバイン、乗用田植機を出品し、毎日の食卓を支える最新テクノロジー搭載の「チカラとワザ」をアピールした。
井関農機は2020年3月「先端技術を活用した農業の推進に関する連携協定」を、クボタは2021年2月「農業参入環境整備の推進に関する連携協定」を同市とそれぞれ締結し、市農業の振興に貢献している。
つくばみらい市によると、同市は古くから「谷原三万石」と呼ばれる米どころで、肥沃な土壌、小貝川等の豊富な水源及び安定した気象条件により、品質の良いお米の栽培が続けられている。高品質で食味の良い美味しい米にもかかわらず、市外への認知度やブランド力が十分でないため、令和3年から「米コンテスト」を開催。これにより品質の数値化を行い生産者の生産意欲を向上させるとともに、市内外へ向けて市内産米のPRと、消費拡大を目指している。
特に今回は、来年12月6、7の両日、同市で「第27回米・食味分析鑑定コンクール・国際大会」を開催することが決まっていることから、「国際大会in・つくばみらいプレ大会」「茨城県産米№1決定戦!」と銘打ち開催した。
出品対象者は、つくばみらい市居住農家だけに限らず、全県下の稲作農家、また埼玉県、千葉県、台湾の友好都市に広げた。
出品数は、つくばみらい市130件、茨城県内(つくばみらい市以外)118件、埼玉県伊奈町(友好都市)5件、千葉県香取市(同)12件、台湾桃園市(同)16件、合計281件となった。このうち1次審査(水分、たんぱく、アミロース、脂肪酸などを食味分析計で計測)を通過した24検体が最終審査にノミネートされ、食味官能審査(同一条件で炊飯された米を外観・香り・粘り・硬さ・味で審査)に臨んだ。
審査の結果、「最優秀賞」は大子町の大子産米販売促進協議会会長の菊池幸一氏が受賞、菊池氏は品種「ゆうだい21」で最優秀賞、品種「歓喜の風」で優秀賞を受賞、ダブル受賞となった。
最優秀賞、優秀賞、優良賞は次の通り(敬称略。1人で複数ノミネートされている方がいるので、最終審査数とノミネート者数は一致しない。また、大子町の大子産米販売促進協議会は同協議会とした)。
【最優秀賞】菊池幸一(大子産米販売促進協議会)
【優秀賞】▽菊池幸一(大子産米販売促進協議会)▽白井涼輔(同、同協議会・奥久慈水穂村)▽吉沢博文(同協議会)▽大木昇(城里町、城里町ゆうだい21研究会)▽谷田部晃功(同協議会)
【優良賞】▽土屋勉(同協議会)▽木澤正徳(同協議会)▽白井涼輔(同協議会)▽藤田久人(大子町、同協議会)▽白井涼輔(同協議会・奥久慈水穂村)▽本多秀行(つくばみらい市)▽白井涼輔(奥久慈水穂村)▽寺門安男(同協議会)▽露久保博(同協議会)▽益子修一(同協議会)▽武井明厚(つくば市、(株)アグリつくばね)▽仲野三美(同協議会)▽菊池章夫(同協議会)▽古谷新一郎(つくばみらい市)▽井土恭子(つくばみらい市)▽仲野三美(同協議会)▽菊池博美(大子町)
最優秀賞を受賞した大子町の菊池幸一氏は、受賞挨拶で、「思いもかけず意義ある賞をいただき、ありがとうございます。主催者のつくばみらい市の皆様はじめ、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。今日はたまたま私が受賞しましたが、大子町は誰が作っても美味しい米がとれるところです。私の技術ではなく、今日ここに大子産米販売促進協議会の皆さんが沢山見えていますが、その人たちが一緒に頑張って下さっているおかげで賞を取ることができました。賞金10万円は来年のコンテストのために使わせていただきたいと考えています」と述べた。
講評に立った米・食味鑑定士協会の鈴木会長は、「この大会で国際大会に向けて大きな弾みがついた。来年は、地元として、しっかり点数を上げてほしい。ここにいらっしゃる方が沢山入賞する可能性がある。頑張ってほしい」と述べた。
閉会に当たり小田川市長は、参加者に謝意を表したあと、「今日は本当にいい大会になった。来年に向けて生産者の皆さんと一緒に力を合わせてより高根を目指した取り組みができるのではないかと考えているので、ご協力をお願いしたい。また農家を応援することは食べること、もっともっと消費をしてほしい」と訴えた。
なお、市では令和4年度から、米コンテスト出品者を対象に、品質が一定の基準以上の米について、市場価格に支援金を上乗せして、生産者から直接、買い取っている。買い取った米は、市民や消費者向けに販売するほか、ふるさと納税の返礼品としても活用している。令和5年度は約88トンの米を買い取っている。
開会式で挨拶した小田川浩市長は、来年つくばみらい市で開かれる「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」に触れ、これを契機に茨城県の米の美味しさを全国、全世界へ広めていけるよう発信していきたいと参加者へ協力を呼びかけた。
また、鈴木会長は今回の米コンテスト、プレ大会の盛況ぶりを見て、「過去25年間取り組んできたが、様々な団体が参画したのは初めてであり、来年の国際大会が素晴らしいものになる」と期待を寄せるとともに、現下の高温障害などの稲作への影響に言及し、「生産者がこの地域でどのような銘柄を、どのような作り方をすればおいしい米ができあがるか、是非研究してもらいたい」と望んだ。
一方、商工会の感謝祭に出品したトラクタ、コンバイン、田植機のコーナーには多くの家族連れが訪れ、シートに腰かけ、ハンドルを手にポーズを決める子どもたちで賑わった。









