色彩選別機「SCS―40SⅢ」を発表/静岡製機

静岡製機(株)(鈴木直二郎社長・静岡県袋井市諸井1300)はこのほど、新型の色彩選別機「SCS―40SⅢ」を発表した。出荷は来年の3月から。同機は既販・好評のSCS―40SⅡをモデルチェンジしたもので、4インチ籾すり機に対応できる処理能力はもとより、選別性能と歩留まりをさらに向上。また、様々なレイアウトに対応できる設置性・操作性の向上、メンテナンス労力の低減をそれぞれ達成し、新たなスタンダードモデルと位置付けられている。米価格の上昇で関連機器の需要は上向いており、同社は来年に向け同機のアピールに一層の力を傾ける。
色彩選別機SCS―40SⅢの選別対象はうるち玄米ともち玄米、また、オプションで黒米にも対応する。
前カメラ・後カメラ・透過カメラの3つのカメラで同時に検出するトリプルカメラシステムを採用。反射光で見る「着色粒」、透過光で見る「白未熟粒」を別々のカメラで検出し、着色粒と白未熟粒を同時に選別しても検出能力は落ちない。 また、不良箇所が米粒のどの位置にあっても米の中心位置を検出する「中心検出システム」を搭載。不良箇所の位置ではなく米の中心を狙ってエアを噴射することで、ロスを抑え歩留まりの向上を実現した。
これらの機能をベースに、従来機と同様の40レーン溝シュートを採用。内部滞留のないオール一次選方式で、不良米混入率の高い玄米にも安定した処理能力を発揮し、不良混入率10%時という負荷の高い状況下でも最大処理能力1・5トン/時の高いレベルを維持することができる。
このほか、(1)緑色と赤色の2色発光するLED光源を採用し、青米選別しない時は緑色光源、選別する時は赤色光源を使用と、状況に応じた選別を可能にしている(2)籾すりラインの流れ方向により、良品排出口に装着されているエルボの方向を変えることが可能になった(3)大きく操作のしやすい7インチタッチパネルを採用。操作は直感的に分かりやすい(4)選別室内、昇降機下部およびケース、背面パネルなど、清掃メンテナンスの時は工具不要で分解が可能―などの特徴がある。
電源は単相100ボルト770ワット、処理能力は1500キロ/時(不良混入10%時)。メーカー希望小売価格は税別で238万6000円。
国内農機市場は、今年後半は米価格の上昇で稲作・米関連機器の需要が息を吹き返し、流通前線では、来年前半までは勢いを維持すると観測する向きが多い。すでに乾燥機、調製機類は活発に動いており、また、異常高温などの気象影響が出やすい環境下、品質の良い米の出荷に選別作業は重要度を増すとする農業者が増えていることから、今回登場した色彩選別機SCS―40SⅢについても需要把握の期待が大きい。









