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令和6年11月18日発行 第3529号 掲載

福井林機展の会場から/林業機械特集

 一般社団法人林業機械化協会(島田泰助会長)と福井県の共催による「2024森林・林業・環境機械展示実演会」が10月20、21の両日、福井県勝山市のスキージャム勝山で開催された。80の企業・団体が出展し、最新の林業機械や防護服、ヘルメットのなどの安全用品、ドローン、森林情報機器といった幅広い製品・サービスをアピールした。ここでは、国の開発事業に参画している4企業の出展内容に焦点を当てた。
 まず、松本システムエンジニアリング(株)は、初披露のラジコン式伐倒作業車シン・ラプトルⅡを実演を交えながら紹介した。同製品は遠隔操作で立木を伐倒・搬送する無人作業車。列状間伐や皆伐に対応し、45度までの傾斜地を登坂する。その場旋回によって傾斜した林地でもオペレータの意思で切断した立木を倒す方向を定めることができる。
 松本良三社長は「人災をなくし、1台でどれだけ作業できるかということに重点を置いて開発を進めた」と説明する。これからのスマート林業の一翼を担う、林業現場に欠かせない機械となりそうだ。
 イワフジ工業(株)は、参考出展のフェラーバケットグラップルGFB―90S、木寄せウインチTW―2SAを並べ、試乗体験会で来場者を引き付けた。初登場となるハイブリッドフォワーダU―3Eも展示した。高出力と環境性能とを両立した次世代型フォワーダで、クイックレスポンス、高トルクのマイクロハイブリッドエンジンを搭載している。
 今回の会場では、射的コーナーを設け、参加すると駄菓子がもらえるイベントを用意した。営業部販売促進課長の高橋太氏は「実際に見て、体験してもらうことで会社や製品について知ってもらえる絶好の機会。初めて林業機械に触れる人も楽しめるように工夫した」と話した。
 (株)諸岡は未利用材(林地残材)の「木質バイオマス利用システム」をテーマに据えた。同社は国の事業で開発したバイオマス対応型フォワーダや木材破砕機などの環境機械を通して、未利用材の効率的な収集・処理を可能にし、環境への負荷を軽減するとともに再生可能エネルギー源としての木質バイオマス活用を推進している。同社の木材破砕機で作られる木材チップは、その多くが燃料用としてバイオマス発電所などで使われているという。
 会場では木材破砕機による破砕実演や、バイオマス対応型フォワーダと荷台着脱式フォワーダの走行実演などを繰り広げ、性能の高さを示した。
 キャニコムも最新の林業機械を出展した。土木建機「ダンプンダ」(S500)5トン仕様を初披露した。黄色と赤のカラフルなデザインや、一度聞いたら忘れられないネーミングは日刊工業新聞社主催のネーミング大賞を何度も受賞している、さすがキャニコムという印象だ。
 多目的造林機械「山もっとモット」や横積みができる林内作業車「フォワーダやまびこレインジャー」も実演しながらアピールしていた。
 DNB企画部長の岡元達浩氏は「初日から多くの人に関心を寄せていただいている。農機だけでなく林業機械の魅力も広く伝えていきたい」と話した。

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