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令和6年11月18日発行 第3529号 掲載

遊水地を効率草刈り、福島県で実証実験/IHIアグリテック

 (株)IHIアグリテック(磯本聡一社長・松本本社=長野県松本市石芝1の1の1)は7日午後、国土交通省東北地方整備局傘下の福島河川国道事務所と共同で「遊水地内における維持管理(除草)に関する実証実験」を実施した。福島県須賀川市内で行い、同社の自立走行式3連ロータリモア草刈機SG250iGおよび電動ロボモア(自動で動く電動除草機)を使用。実用化に向け、刈り込み性能や頻度、安全性の検証、従来機と置き換えた場合の課題抽出、解決策の検討を進めた。
 福島河川国道事務所は、国交省東北地方整備局傘下の組織で、実証実験は浜尾遊水地で行い、堤防や遊水地などのさらなる適正な維持管理に向けた無人式除草の実用化を目指すもの。近年、そうした場所の維持管理(除草)では、従事者の高齢化、人手不足が影響し、作業者の確保が困難な状況にある。そうした問題点を解決する手立てとして、同実験は新技術採用による維持管理作業の省力化・省人化を目的にしている。
 使用機種は、(1)自動除草機SG250iG(2)電動除草機電動ロボモアで、(1)は膝丈程度の草丈、(2)は10センチ程度の草丈に対応。1時間当たりの最大作業能力は、(1)が6100平方メートル、(2)が1000平方メートル。いずれも作業者なしの状況で稼働させることができ、(1)は軽油、(2)は自動充電の電動タイプになる。
 (1)はGPS衛星などから位置情報を受け取り、GPSユニット+簡易無線機+携帯電話網を活用。設定した経路(複数の設定が可能)通りに無人で正確な刈り込み作業を進める。ゴルフ場1ホールの走行経路と実際の誤差は全体の約80%が±2センチ以内で、傾斜は25度まで対応する。作業開始、停止、エラー表示はスマホで対応し、車両の現在地点、終了予定時間もスマホで分かる。障害物を検知すると減速・停止する安全装置(カメラと接触センサーの働き)を備え、ディーゼルエンジン搭載で広い面積の除草が可能というメリットがある。
 (2)は設定した領域内を昼夜を分かたず無人・自動で管理する除草機。草が短いうちに刈り取るため、刈り草の回収は不要。バッテリーの残量が少なくなると自動で充電ステーションで充電し、作業を継続する。動力はリチウムイオンバッテリー。
 同社製品は、このほかガソリンエンジン搭載のリモコン小型ハンマーナイフモアSH950RCがあり、こちらは背丈程度の草丈にも対応できることから、3機種の使い分け、適機種適所の利用で大面積かつ、より省力的な除草作業が可能になる。

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