日農工機種別部会長の令和6,7年需要見通し(調製・米選機部会)/特集 米関連機器のニーズを掘り起こす

【調製・米選機部会(川島廣大部会長)】
〈脱穀機〉
1―9月の部会統計では、出荷台数は157台、対前年比82・2%で推移しております。
脱穀機の市場は、中山間地域の小規模農家向けの商品ですが、離農や作業委託が進み、需要は減少傾向にあります。製品タイプ別では、多くの割合を占める安価なガソリンタイプは減少傾向が続いており、ディーゼルタイプは前年並みで推移しています。米価高騰により一部で更新需要が期待されていますが、小規模農家は生産資材や燃料の高騰により、その影響は限定的とみています。
来年についても、本年同様、小規模農家の離農や作業委託の増加による更新需要の減少が見込まれます。米価の高騰はあるものの、現状では更新需要に大きく結び付くことはないと予想されます。
以上のことから、今年の需要見通しは、対前年比92・2%、来年の需要見通しは、対前年比91%といたしました。
〈籾すり機〉
1―9月の部会統計では、出荷台数は5546台で、対前年比77・3%で推移しています。
本年の動向ですが、全体的には物価高や中古機流通の影響で需要は減少しています。米価高騰の影響は感じられません。大規模農家の更新需要は安定していますが、中小規模農家は投資を控える傾向にあり、全体的に需要は減少しています。
来年の見通しでございますが、大規模農家では一定の更新需要が見込まれますが、中小規模農家は投資意欲の低下や離農により、需要の減少傾向が続くとみております。米価の高騰が続くかどうか注視する必要はありますが、米価高騰が離農の抑制や需要の増加につながることを期待しています。
以上のことから、今年の需要見通しは、対前年比82%、来年の需要見通しは、対前年比97%といたしました。
〈米選機〉
1―9月の部会統計では、出荷台数は4499台で、対前年比103・9%で推移しております。
本年の動向ですが、全体としては、更新サイクルの延長、高齢化による離農、作業委託の増加などにより、減少傾向が続くとみられます。大規模農家ではフレコンバックへの移行が進んでおり、中小規模農家は事業継続に関わる投資を控える傾向にあります。フレコンバック出荷の増加に伴い、米選計量機の需要は減少していますが、色彩選別機や米選機単体は堅調に推移しています。7月までは厳しい状況が続いていましたが、8月以降、米価高騰により購買意欲が回復し、フレコンバック対応のハカリ無し仕様の需要が増加しています。
来年の需要見通しでございますが、全体としては、米価の高騰が大規模農家の購入意欲を高めることに期待していますが、更新サイクルの延長、高齢化による離農、作業委託の増加などにより、減少傾向が続くとみられます。米価高騰が継続するかは注視が必要ですが、本年同様にフレコンバックの増加に伴い、米選機単体の需要は増加する見込みです。一方で、中小規模農家の減少により、米選計量機の需要は減少傾向が続くと考えています。
以上のことから、今年の需要見通しは、対前年比91%、来年の需要見通しは、対前年比98%といたしました。
令和5年の部会予測と実績の差異についてご報告いたします。
脱穀機は部会予測では74%としましたが、実績は71・5%でございました。小規模農家の離農や作業委託の進行により、昨年の見通しを下回る結果となりました。
籾すり機は、部会予測で111%としましたが、実績は102・7%という結果となりました。昨年の米価は微増しましたが、高温障害や品質低下による生産者の収入減に加えて資材費の高騰で購買意欲が減退したことや、価格改定の影響により、予測を下回る結果となりました。
米選機は、部会予測で88%としましたが、実績は70・3%でございました。小規模農家の離農や作業委託が進んだことに加えて、生産資材高騰の影響により、予測を下回る結果となりました。









