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令和6年11月11日発行 第3528号 掲載

運搬車のプロトタイプ発表/城南製作所

 (株)城南製作所(宮本聖一社長・長野県上田市下丸子866の7)が開発中の「FOLLOONE(フォローン)」は、操作不要で前方の人物を検知し、その後方を自動で追従走行を行う運搬車。重量物を頻繁に持ち運ぶ作業の大幅な省力化、効率化を実現する。先ごろ、千葉県千葉市の幕張メッセで開催された農業WEEKにおいてコンセプトモデルを初公開し、追従性の正確さに多くの来場者が関心を寄せた。
 同社は、自動車用機構部品を設計・製造してきた長年の実績と技術力を活かし、正確で安全な新時代の自動追従運搬車を開発。ブドウやリンゴ、モモなど果樹の収穫作業に貢献し、作業負担を大幅に軽減することが可能となる。今後も果樹のみならず、露地野菜などの作業の省力化、効率化の実現に期待が高まる。
 フォローンは、〈Follow(追従)〉+〈Drone(ドローン・小型無人車両)〉という名の通り、前方の人物を検知し、その後方を追従するよう自動で走行・旋回する運搬車。誰でも扱えるよう、ボタン1つで自動追従モードが作動。あとは操作不要で、最大150キロの荷物を積んでピッタリ後ろをついてくる。特許出願中の独自センシング技術により高速応答と安全性を両立し、作業に最適な距離及び速度での追従を可能にした。
 荷台がいつも手の届くところにくるため、重い収穫物の持ち運びや頻繁な載せ替え作業が不要となり、作業時間や身体的負荷を大幅に削減することができる。長野県工業技術総合センターとの共同研究により、果樹の収穫でフォローンを使った場合に、身体的負担が半減することが科学的に確認された。
 誰でも簡単・安全に使えるフォローンにより「従来の2人作業を1人に」、「同じ時間で作業量が2倍」、「身体に負担が掛かる運搬の負荷の解消」といった生産性向上を目指す。
 基本的に切り替えボタンのみで操作するため、誰でも簡単に使用できる。追従モードにより、前方のセンシングを開始。前方のターゲット(作業者)の移動に合わせ、自動で前進、旋回を行う。ターゲットが止まれば作業しやすい手元で停止。ターゲットのすぐ側で止まるため、収穫作業をストレスなく行うことができる。
 作業に合わせて調整可能な拡張式荷台フレーム、傾斜に強いクローラ式を採用し、現場のニーズに応えた機能を有する。
 また、特許出願中の超音波センサー(ぶつかる前に停止)、接触検知センサー(足元の石などに対応)、緊急停止ボタンなどにより、ケガや事故を未然に防ぐ安全性にも優れている。
 その他、Honda製の着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を採用し、誰でも簡単かつ安全に現場で使えるスマート農機を目指す。
 収穫作業だけでなく、防除散布や施肥作業など、一年中使用することができる。
 【仕様】
 ▽機体寸法=全長1325×全幅980×全高710ミリ(荷台最大時)▽荷台高さ=535ミリ▽車両重量=170キロ▽最大積載量=150キロ▽登坂能力=30度(空荷時)▽走行速度=0~6キロ
 同機は現在開発中であり、正式販売に向け、試験導入する農家や、提携する販売代理店を募集している。詳しくは同社事業企画部事業推進二課(TEL070・2831・6182)まで。

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