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令和6年11月11日発行 第3528号 掲載

多面的機能アピール/農林水産省・食料・農業・農村政策審議会企画部会

 農林水産省は10月16日、同省7階講堂で第111回食料・農業・農村政策審議会企画部会を開催し、基本計画の策定に向けた検討の視点について議論した。
 基本計画は、概ね5年ごとの変更としており、前回の変更(令和2年3月)から間もなく5年となることから、現在、見直しに向けた動きが進んでいる。ここでは「食品産業・消費における環境負荷低減」「多面的機能の発揮」「農村の振興」について、検討の内容をみる。
 ◆食品産業・消費における環境負荷低減
 食品産業・消費における環境負荷低減のポイント2点と、主な課題、検討の視点は次の通り。
 (1)食品産業における環境問題等への関心の高まり
 課題=▽環境負荷低減等に対する意識が国際的に高まる中、こうした配慮に欠ける事業活動には、取引先からの取引停止や資金調達への支障が生じる恐れ▽特に持続可能性に配慮した輸入原材料調達については、従前から、コストが割高、かつ短期的には直接的な売上向上につながりにくい
 検討の視点=▽製造工程における脱炭素化や環境負荷低減等に資する技術の導入等を行う取り組みを促進▽鉄道・船舶輸送をはじめ、多様な輸送モードを活用したモーダルシフト等を推進▽環境等の課題について、国際的なルール形成に積極的に参画するとともに、官民が連携して取り組みの拡大を図っていく▽特に持続的可能性に配慮した輸入原材料調達については、消費者への啓発により、環境等の持続可能性に配慮した原材料が使用された食品の需要拡大を図るとともに、セミナーの開催や優良事例の横展開等により、企業の取り組みを後押しする
 (2)食品ロスの削減
 課題=▽事業系食品ロスに向けては、発生抑制の取り組みと、それを進めてもなお発生する未利用食品の有効活用の取り組みを図る
 検討の視点=▽事業系食品ロスについては、発生抑制の取り組みに向けて、納品期限の緩和、賞味期限の延長、賞味期限表示の大括り化などの商慣習の見直し徹底等を進めるとともに、食品事業者による未利用食品の有効活用等に向けて、食料寄附の取り組み内容の見える化や、食品企業側の負担軽減を目的とした物流事業者等関連事業者と連携した仕組みの構築などが必要
 ◆多面的機能の発揮
 農業の多面的機能の意義について国民理解を促進し、農業政策の推進に理解・協力を得ることが重要であるとし、検討が必要な事項として次の2点をあげた。
 (1)多面的機能の認知度
 課題=▽政策において多面的機能が真に重要な意味を持つためには、多面的機能について広く国民の理解を得ることが必要である。一方で、外部経済効果として発揮される多面的機能は、その価値が一般的にわかりにくい側面がある
 検討の視点=▽農業の多面的機能に係る国民理解促進を加速するため、パンフレット配布、イベントでのパネル展示、小学校での教育などさらなる情報発信を通じて、国民への理解の促進を図る

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