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令和6年11月4日発行 第3527号 掲載

橋本屋・友金卓也氏/陸内協・技術フォラーム

 提携先であるCorytonからの情報をもとに行われた「英国および欧州のCN燃料動向」。講演した(株)橋本屋の友金氏は、特殊燃料に特化して事業展開している同社並びに提携先であるCoryton社の会社紹介をはじめとして、CNへの課題、持続可能な次世代燃料、英国および欧州の事例、英国および欧州の政策、法令、未来について話した。
 特に、輸送部門が温室効果ガス排出量全体の25%を占め、最も多い英国を例に引きながら、友金氏は「代替手段はあるが、世界のインフラは化石燃料由来エネルギーに依存しているため、全面的な変更は難しい」と現状分析。
 その上で持続可能な次世代燃料として、(1)植物由来原料の発酵、植物油の水素化処理、エステル化により製造するバイオ燃料(2)FT法によるCO、CO2、水素で製造される炭化水素燃料(3)再利用やリサイクルできない化石廃棄物から生産されるリサイクル炭素燃料(RCF)をあげ、水素化植物油(HVO)やバイオ燃料では、▽大規模生産されている▽すぐに入手可能▽基本的にドロップイン▽既存のインフラが活用できる点を長所にあげながら、HVOは質の悪い原料(パームなど)や化石燃料に比べて約20%コストが高い、バイオ燃料では、将来の需要が不透明であることと、化石燃料に比べて約240%コストが高い点を短所として示した。
 持続可能な燃料として注目されているe―fuelは、原材料が無限な上、優れたエネルギー貯蔵、基本的にドロップインという長所がある一方、まだ、初期段階であり、膨大なエネルギーが必要、生産場所が限定されるという短所を指摘する。
 また、バッテリー式電気自動車であるBEVについては、車両の生産が拡大していることや使用時の排出量が少ないことや高性能を長所として示し、新たなインフラが必要、原材料に関する懸念を短所としてあげた。
 特に水素化植物油について友金氏は、最も有名な「先進的」なバイオ燃料と位置付け、「HVOの特徴は、生産される製品の多様性にある」と評価。ガソリンや化学産業にとって重要なバイオナフサやSAF(航空燃料)を生産するための重要な方法として位置付けられている、という。
 さらにSAFの方向性は明確であるものの、政策や輸送の手立てなど、現時点では依然として発展途上の過程にあるとの認識を示した。

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