東北土を考える会が秋田で直播サミット/秋田県農機ショー特集

東北土を考える会(清水一孝会長)が7月23、24日に大潟村で開催した「雪国直播サミットin秋田」には、東北以外を含め約180人の会員らが熱心に乾田直播の話題に耳を傾けた。開会式後の圃場視察では、2班に分かれ、地元で乾直栽培を進める吉原忍、高木茂之両氏の圃場を見学。それぞれ4月8日、同12日に播種後、生育は順調で、両氏から作業日程や除草剤散布の内容などについて説明を受けた。
講演は、(1)水稲の高温対策―高温耐性品種と白未熟粒軽減の効果―(農研機構中日本農業研究センター・石丸勉上席研究員)=Web講演(2)乾直の今と未来~東北における現状と研究状況、世界の直播~(農研機構東北農業研究センター水田輪作研究領域・篠遠善哉主任研究員)(3)大潟村の乾田直播と環境保全型農業への挑戦(JA大潟村・藤原行毅常務理事)。
石丸氏は、昨年の高温障害による稲作ダメージを説明し、新潟県の玄米タンパク質含有率は平年に比べて低く、その結果、整粒歩合が低くなったと指摘。地球沸騰化の時代は、食味に関わる玄米タンパク質含有率に対する発想を転換し、「低いほど良食味」から、「高品質のための適正値」の考え方に切り替え、異常な高温年が続く場合は高温耐性品種への切り替えが必要と説いた。
篠遠氏は、乾田直播(プラウ耕鎮圧体系)の現状、同研究の現状、世界の直播から考える今後の直播、乾田直播を中心にした地域農業の発展―を解説。また、大潟村における直播の歴史をふり返り、八郎湖の水質改善に意をおいてきた地元では、環境保全型農業の取り組みは水質保全に重点がおかれてきたとし、乾直と環境保全型農業は車の両輪と指摘しつつ、乾直の将来性を示唆した。
総合討論では清水会長が司会を務め、篠遠、藤原の両氏、スガノ農機技術顧問の齊藤義崇氏、そして来場していた大谷隆二氏(東北大学教授)が急きょ参加し、出席者との質疑応答を進めた。最後に事務局を務めるスガノ農機(株)東北支店の河合莉来氏が同社の新製品であるランドハロー、直装レーザーレベラーの特徴などを紹介し幕を閉じた。
会議後の情報交換会では遅くまで乾直人の熱い交流が続き、翌日は湯沢市の(株)やまだアグリサービスを視察した。









