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令和6年10月28日発行 第3526号 掲載

草の実トレンダーの特許登録/金子農機

 金子農機(株)(金子常雄社長・埼玉県羽生市小松台1の516の10)が昨年より販売を開始している、穀物乾燥機の選別オプション「草の実トレンダー」について、5月に商標、8月に特許が正式に登録された。
 「草の実トレンダー」は、収穫した穀物に混入した異物を乾燥機の循環中に取り除くことができる。圃場で除草しきれなかった雑草の種子(ホタルイなどの草の実)が収穫した穀物に混入すると、その後の選別工数が増え、また籾の場合は乾燥調製後の籾殻に雑草の種子が混ざったまま再び圃場に戻すと、翌年また発芽してしまうという悪循環を繰り返すことから、少しでも「省力化したい」という乾燥機ユーザーの声に基づき、開発が進められた。
 穀物を乾燥機に張り込むと循環運転中に、昇降機側面に取り付けた「草の実トレンダー」の多孔板(スリット)から、穀物に混入した草の実などの異物が自然に機外へ排出される。1つのスリットは穀物1粒よりも細長い形状で、スリットを通り抜けた草の実などを排出し、落下方向に置いた受け箱に集めることができる。
 運転中は乾燥機の送風機が機内の空気を吸引しているため、「草の実トレンダー」のスリットからは草の実などが排出されるのみで、風で周辺にゴミやホコリが散らばるなどの手間の掛かる後片づけは必要ない。
 電源を必要とせず、草の実などが除去された分、無駄な乾燥が減ることで燃費が抑えられ、籾摺り、色選等の後工程や、籾殻を圃場へ戻す場合は、その後の雑草の発芽が減るなど、作業の負荷が様々な面で楽になる。特に、無農薬、減農薬、自然栽培、特別栽培など、除草に手間や時間をかける農法を取り入れた営農ユーザーにはお勧め。
 ラインアップは、金子乾燥機4・6・8インチ昇降機対応の5機種を用意。モニター販売時から、多くのユーザーより「予想以上に大量の草の実がよく取れる」との評価を得、今年度は一時完売するなど、予想以上に販売台数が伸びて同社のヒット商品となった。
 同社の最新の遠赤外線乾燥機「レボリューションゼロ『和(やわらぎ)』」にも対応している(SGN―6WA=ZAシリーズ対応 /SGN―8W=ZB・ZC・ZH・ZFシリーズ対応)。
 購入者からは、「無農薬栽培の圃場では草取り作業をまめに行うが、ホタルイは稲より背が低く、似ているため気付かず収穫期に稲と一緒に刈り取ってしまい、乾燥機にかなりの量の実が混入してしまうのが悩みだった。今回、同機を設置したところ、1回の乾燥で紙袋1袋と受け箱1杯分の草の実が取れた。無駄な乾燥が減って選別も楽になり、とても助かっている」との感想が出ている。

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