ハウスの水管理はAIで/クボタWEBセミナー

(株)クボタ(北尾裕一社長)は17日、「ハウスの水管理はAIにおまかせ!クボタで始める新しいハウス栽培」と題したWEBセミナーを開催し、同社の担当者が潅水や施肥の管理に役立つハウス栽培製品を紹介した。この中で、クボタのしおれ検知式自動潅水制御システム「Hamirus(ハミルス)」は植物のしおれ状態をAIで見える化し、水ストレスを最適に管理することで高品質なトマトを安定的に栽培できる。また、AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」が紹介された。
セミナー要旨は次の通り。
クボタのしおれ検知式自動潅水制御システム「Hamirus(ハミルス)」は植物のしおれ状態をAIで見える化し、水ストレスを最適に管理することで高品質なトマトを安定的に栽培するシステム。
しおれ監視カメラが植物の草姿の変化を監視し、葉かき作業などによる人の映り込みを自動で補正する。制御装置モニター画面で植物の葉のしおれ状態をリアルタイムでチェック(日中のみ)。システムに何らかの異常が発生した際にはメールで知らせる機能も備えている。
しおれ基準率を設定することにより、水ストレスのレベルを一定に保つことができるため、高品質で糖度の高いトマトを安定的に生産できる。潅水するしおれ率を潅水の系統ごとに変更することでストレス度合いを調整する。
また、しおれ具合によって自動で水やりができるようになるので潅水管理の手間軽減により、販路開拓などの営業強化や、規模拡大も期待できる。他の作業に専念することができ、休暇が取りやすくなるといったメリットがある。
さらに、1日ごとのしおれグラフ画像と、潅水タイミングや秒数といった潅水履歴を記録可能。これにより、栽培技術を見える化し、技術の伝承がしやすくなる。労働時間だけでなく、水や肥料の使用料も削減する。
ハミルスの主な機能として▽自動潅水機能▽手動潅水機能▽スケジュール潅水機能▽臨時潅水機能▽しおれ具合の見える化機能▽草姿の変化に合わせて基準調整▽しおれ状態をスマホで確認できる―などを備えた。
人工団粒構造培地で理想的な根域環境を実現する「ANSポット栽培」と組み合わせることで、さらなる業務効率化も可能になる。
ハウス栽培の土耕・隔離培地で使えるAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」については、2013年に販売開始し、京都を除く46都道府県で400台以上を出荷してきた(今年3月時点)。同システムを導入することで▽収量・品質の向上▽省力化▽肥料代の削減▽栽培技術の見える化―ができるというメリットがある。
制御盤の位置情報や土壌センサー、流量計などからの取得データから作物の蒸散量を予測・計算し、少量多頻度に分けて土壌が適湿を維持する潅水ができる仕組み。データはスマホやパソコンでいつでもどこでも確認できる。
10アール以上の圃場で使用できるが、露地と水耕栽培では利用できないので注意が必要。対象はトマト、イチゴ、キュウリ、アスパラなどの施設園芸作物。
▽ppm調整機能▽EC制御▽猛暑日施肥調整▽施肥量オート調整―といった機能が備わっており、潅水だけでなく要望に合わせた施肥機能も豊富。
異常潅水や液肥残量、雷、電池残量など危険防止のアラート機能がついているので安心して利用できる。LINE連携でアラートを通知するサービスもある。
メーカー専任サポートがついており、電話やLINEで困りごとを相談でき、ゼロアグリ導入時から運用中までしっかり手助けする。
来年1月頃に販売開始予定の新サービスを2つ紹介する。「ゼロアグリLite」はより安価で手軽になってほしいとの声から、センサーによる制御を使用不可にしたモデルになっている。センサーなしの予報日射による遠隔自動潅水が可能になり、まずはリモートで自動潅水を始めたい人におすすめ。これはハウス栽培だけでなく露地栽培にも対応が可能となっている。
次に「ゼロアグリPlus」。これまでは潅水施肥のみに対応していたが、地上部制御もできるようにしてほしいという要望に応えて、潅水施肥機能は従来のゼロアグリのまま、地上部まで含めた統合環境制御を可能にした。
潅水施肥の地下部と、天窓や側窓、カーテン、循環扇、加温機、CO2施肥機などの地上部をまとめてスマホで管理する。システム環境はクラウドで標準構成。
ハミルスやゼロアグリを活用して、より効率的な農業経営を実現させよう。









