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令和6年10月21日発行 第3525号 掲載

キャベツ栽培自動化コンソーシアムが自動収穫の成果実演/ヤンマー、オサダ農機など

 ヤンマーアグリ(株)(所司ケマル社長・岡山市中区江並428)やオサダ農機(株)(鎌田和晃社長・北海道富良野市字扇山873番地3)などが参画するキャベツ栽培自動化コンソーシアムの研究成果報告と実演が9月27日、北海道河東郡の鹿追町民ホールと同町内の圃場で行われ、午前、午後の2部合計で約50名が参加した。内容はキャベツ栽培の自動化一貫体系の確立に向けた研究開発(2022~24年度)で開発中の耕起、畝立て、定植、除草、防除、収穫の自動化に関する技術説明および耕起(プラウとロータリの同時作業)、定植、防除、収穫の自動化に関する実演。コンソーシアムは前述の2社の他、東京大学、帯広畜産大学、鹿追町農業協同組合で構成されている。
 技術説明に先立ち、JA鹿追町の澤野直満専務理事が挨拶し、鹿追町でキャベツ栽培を行ってきた経緯や取り組みなどを説明し、「今回の自動収穫機を含めた一貫体系の自動化によって、キャベツが鹿追町にとっての主要作物になることを期待したい」などと述べた。 次にヤンマーアグリ開発統括部先行開発部先行技術グループの村山昌章グループリーダーがコンソーシアムの取り組み、耕起から管理までの自動化、収穫作業の自動化について説明した。まず、作業する圃場の諸条件を入力することで各作業の最適な自動運転経路を作成。栽培作物や圃場ごとに最適化された一連の作業経路を蓄積することが可能になる。耕起や防除においてはプラウ反転、スプレヤー操作を自動化し、自動走行と連携する作業部を自動化。定植や収穫では、環境認識センサによって畝のセンターを認識しての精密定植、自動刈り高さ機能による適切な収穫を行う。加えて収穫時の外葉除去機構の開発で外葉除去の省力化も図られた。最終的には、各種作業を自動化させることで、労働力を30%以上削減や栽培面積の増加によって所得を5%増加させることを目標とする。開発した自動農機は令和7年に開発地区での実装を予定。
 この技術の中で、東京大学は精密定植と自動刈り高さ機能を、ヤンマーアグリは各作業に適した経路作成と自動走行制御および自動運転技術を、帯広畜産大学は自動走行と連携する作業部の自動化技術を、JA鹿追町は耕起から管理作業までの自動化に関する評価と収穫作業の自動化に関する評価をそれぞれ行った。
 試験圃場に移動し、各技術説明とともに実演が行われた。技術説明は帯広畜産大学の佐藤禎稔特任教授や東京大学の深尾隆則教授、オサダ農機の鎌田社長らが行った。自走式キャベツ収穫ロボット前方にある刈取部には、左右に倒れたキャベツを補正するデバイザを搭載。キャベツを引き起こしやすいようになっている。AIカメラでキャベツを画像認識し、キャベツが畝に対してどれだけずれているか検出し、ずれに応じてベアリングを補正し、収穫する。抜き上げたキャベツの茎をカッターで落とし、機械後方に乗った選別者にベルトコンベアで送っていく。
 その際に外葉を除去し、収穫したキャベツは選別者によってコンテナへ入れられる。除去された外葉は機械から圃場へと落下し、最終的には鋤き込んでいくことになる。刈取部の位置は地面からの高さをセンサーによって検知し、一定になるように機械が自動調整することで安定して収穫できる。運転もGPSの位置情報により自動化されている。障害物を検知するなどの非常時には車両が自動停止する。
 収穫機の実演では、参加者が圃場に立ち入り、間近で収穫作業を視察。外葉除去や選別作業の様子を注視した。

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