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令和6年10月21日発行 第3525号 掲載

長ネギ根葉切り皮むき機/マツモトが発表

 (株)マツモト(松本穣社長・群馬県高崎市倉賀野町2454の3)は17日、本社で「長ネギ自動根葉切り皮むき機 MBZ―1型」(愛称・ベストロボ オートマZ)を開発したことを明らかにするとともに、実機を稼働し、その機能を披露した。根葉切り後の皮むき作業を自動化したもので、従来は根葉切りと皮むきに各々1人ずつの作業者が必要だったものが、同機を導入すれば1人で処理できる。現場の省力化・省人化ニーズに応える製品としての価値に加え、技術的に熟達していない者でも長ネギの調製作業を適切にこなせるメリットをもたらす。販売開始は来年の春の予定。
 同社が1996年に発売し好評を得てきた根葉切り+皮むき作業ができる「ベストロボ」では、根葉切り後の皮むきに人手が関わっており(エアを吹き付けながら長ネギを手で引き皮をむく作業)、そこに作業者1人を必要としたが、新製品の「ベストロボ オートマZ」は人手に代わってアームが葉側をはさんで引き出す方式とし、皮を吹き飛ばされた長ネギはそのままベルトで機体側面に送り出されるため、皮むきの作業に関わる作業者は不要となる。
 また、皮むき作業では、エアコンプレッサーの騒音や長ネギの汁が飛ぶことによる臭いなど、従事者の作業環境の問題が指摘される場合があったが、自動化によりそうした点も解消、様々な面で長ネギ調製作業の現場に福音をもたらす製品となる。
 他方、根葉切りの部分については、今年5月に根葉切り作業を従来のように勘に頼ることなく適切に進められる「スマート切り子 MSNC―1」を発表しており、その根切り機構と同じものを「ベストロボ オートマZ」に搭載している。
 同切り子は、技術習熟がないと難しいといわれるネギの根葉切り作業について、レーザー光線が示すラインに根の生え際を置くだけで、機械が適正な根切り位置を判断し、それに合わせてカッターが瞬時に移動、ちょうどいい位置で根切りする機構とした。作業者は、根の生え際という分かりやすい場所を目安に、順次ネギを置いていくだけでよく、経験の浅い人、初めて作業に従事する人でも高い精度で根切りをこなせる。
 ネギの根葉切り作業については、とくに根切りの部分で、深く切りすぎた場合はネギの芯が飛び出る、ネギの汁がにじみ出て鮮度が落ちるといった問題を生じ商品価値を損なう。逆に浅切りは次の工程の皮むき作業を手間取らせ、調製作業の能率を落とすことになる。同機は、これらの問題を解消し、根部分のコルク状のところを適切に残す切り方を実現した。
 このように「ベストロボ オートマZ」は、長ネギの根葉切りと皮むきの作業の省力化を追求し開発を進めてきた同社にとって集大成ともなる製品で、11月1~5日の間に秋田県鹿角市で開かれる種苗交換会・農業機械化ショーの同社ブースで同機を初披露し、その特徴と省力・省人化効果、作業能率の向上効果などを広くアピールする。
 〈同機の主な仕様〉
 ▽全高=本体1510ミリ(パトライト込み2050ミリ)▽全長=2810ミリ▽全幅=3272ミリ(皮むき残渣排出ダクト含む)▽総重量=330キロ▽能率=毎時約550~670本(ネギの状態により変わる)▽モーター=AC100ボルト150ワットモーター×1、120ワットモーター×1、60ワットギアモーター×1、15ワットモーター×1▽切断寸法=53~58センチ▽使用コンプレッサー=レシプロ7・5キロワット(10馬力)、吐出量毎分840リットル相当▽付属品=エアホース15メートル、エアガン(清掃用)、カールホース、ネギネット
 また、秋田県種苗交換会・農業機械化ショーの会場では、同機のほか、エダマメの選別作業を上下2台のカメラで高精度に行い、変色、虫食い、濁点などがある不適合品を瞬時に識別する「枝豆用色彩選別機」、チェーンポット専用の簡易移植器・ひっぱりくんをトラクタで引っ張るネギ用の定植器TDS―K―0型を出展する予定。枝豆用色彩選別機については、今年のモデルから「面積判定機能」を追加、選別性能が格段に上がっており、栽培面積が増えている秋田県内での実績増にも期待を寄せている。

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