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令和6年10月7日発行 第3523号 掲載

取扱い企業増えたロボット芝刈機/芝管理・緑化資機材特集

 このところロボット芝刈機の話題に接する機会が増えてきた。身近な技術、商品となってきている証左だろう。ロボット芝刈機は、(1)昼夜を問わず24時間作業が可能(2)常に芝を刈り込むことで芝を伸ばさない美しい状態を維持(3)先進のガイダンスと各種の安全装置を完備(4)自動でステーションに移動して自己充電―などを特徴としており、ある程度規模のある緑地での管理に能力を発揮する。また、状態確認ができる最新の機能を装備するなど、より高い機動性を発揮するように進化している。
 今年の6月14~16の3日間、山梨県甲府市の山梨大学甲府キャンパスを主会場にして開催された日本芝草学会(赤嶺光会長・琉球大学教授)2024年度春季大会では、最新の芝草関係資材の情報提供として、芝刈りロボットの展示・実演が行われた。学会の場で芝刈りロボットの実演・展示が行われるのは今回が初めてではないが、より進んだ形となって発信している。
 展示・実演を行ったのは、ハスクバーナ・ゼノア、本田技研工業、やまびこジャパンの3社。最新機器を持ち込んで、アピールした。
 ハスクバーナ・ゼノアが我が国でのロボット芝刈機分野の先鞭をつけたのは誰もが認めるところだ。1995年から発売を開始し、世界累計で200万台以上の販売実績を誇るハスクバーナのロボット芝刈機「オートモア」の国内販売元。発売当時と現在とを比べるとラインアップの数が大きく変わっており、この数年の間で取り扱い機種が増えている。
 今回も会場には現在の取り扱い全機種ではなかったものの、同社認定販売店の限定商品であるAutomower550をはじめ、同435XAWD、同430X、同415Xと305、AspireR4主力機種を揃え、日本でいち早く販売に取り組んだ先発メーカーとしての現在地を示した。
 本田技研工業(株)は、ホンダのロボット草刈機「GrassMiimo(グラスミーモ)」をPRした。草を刈るエリアにエリアワイヤーを敷設し、エリア内を本機が走行しながら自動で草刈りし、設定した草丈(刈高さ20~60ミリ)をキープする。最大4000平方メートルの作業エリアに対応する製品だ。
 グラスミーモは、果樹園はもとより、ソーラー発電施設、企業緑地、公園緑地を作業対象地とし、本機、充電ステーション、エリアワイヤーで構成。エリアワイヤーと境界線を認識すると、ターンして草刈りを継続し、草刈り作業と充電を繰り返しながら、短い草丈をキープする。
 さらに曜日ごとに稼働時間や草刈りのスタートポイントなどを設定。離れた場所でも、本機の操作と状態確認のできる専用アプリ「Mii―monitor」も装備。ニーズに合わせた草刈りが可能となっている。
 また、やまびこジャパン(株)は、ロボット芝刈機「エコーロボティクス」に敷設ワイヤーが不要となる、RTK GNSSシステムを装備したTM―1000のRTKモデルのデモンストレーションを行った。
 RTK GNSSは、ロボット本体と地上に設置したRTK基地局から取得した位置情報を補正することで、誤差数センチという高い精度でのナビゲートを可能とする。このため、パターン走行での作業が可能となり、RTK非搭載機と比べると約3倍の面積をこなすなど高い作業能力を発揮するという。
 この他にもこうした自律走行型ロボットを販売する企業が増えている。農林水産省のホームページにある、スマート農業関連情報を発信するコーナーで取り上げている和同産業の「ロボモア(ロボット草刈機)KRONOS」やササキコーポレーションの電動マルチリモコン作業機「スマモ」をはじめ、各種ゴルフ場管理機器を扱うミクニグリーンサービス、さらには電動工具メーカーのマキタ、ETJジャパンも芝刈りロボットを取り扱っている。急傾斜地や人が入りにくい耕作放棄地などでの除草作業で活躍し、市場を拡大しているラジコン式の草刈機とは若干違ったコンセプトを持った製品として徐々に浸透してきている。
 これからの芝地管理に対応する機種として目が離せない。

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