管理機器市場の現状/芝管理・緑化資機材特集

芝刈り・草刈りの分野で新たな機械化の波が生まれている。ロボット化、遠隔操作化、自動化の流れだ。さらに無人化が加わる。この数年の労働人口の変動、流動的な就労者の推移など、管理従事者の確保が難しくなる中、労働負担を軽減し、作業の効率化や安全作業の実現を図る機種として導入が進み始めている。とりわけ広い面積で作業するゴルフ場や公園緑地などでの芝刈りに対応する機種としてロボット芝刈機や無人芝刈機にスポットが当たっている。時代の趨勢、トレンドとして動き始めており、芝刈り、草刈り分野でのロボット化、無人化は今後さらに加速化していくものとみられている。より現場で生きる技術として注目度も高まっている、この製品や技術動向に迫ってみた。
現在、芝草管理機器、資材、草刈機市場の現状は―芝地管理はゴルフ場を核としつつ多極化している、といっていいだろう。裾野を広げている公園、空港や高速道路といった公共緑地、校庭の芝生など、草を刈る作業先に焦点を当てれば、よりバリエーションに富んできているのが最近のトレンドだ。
芝生にしても、草にしても、景観を維持・管理していく上で刈る作業は欠かせない。日常業務として向き合っていかなければならない。その作業対象の面積、箇所数は共にトータルで見れば増加傾向を辿っており、これから先も引き続き増えていくと見られる。しかも作業の省力化、効率化に対する期待は以前にも増して高まっている。機械化の出番でもある。
芝地管理では、面積的に最も広いのがゴルフ場だ。この後、サッカー・Jクラブの誕生に伴い地方への展開が進んだスポーツフィールド、公園、空港、高速道路などの公共緑地そして校庭・工場などが芝のある施設として社会的に認知されているが、いずれの分野も効率作業への要請が年々高まっている。
中ではスポーツフィールドが、芝草管理機器が活躍する分野として着実な歩みをみせている。日本全国各地にサッカーJリーグに加盟するチームは現時点で60にのぼる。まだ加盟しているチームのない自治体の方が少数派となっている。加盟チームが増えたことによって、スタジアムはもちろん、クラブの練習場や関連施設まで、芝生化に対応するようになっており、発足当時に比べれば量の面はもちろん、質の面まで明らかにレベルアップしている。
この運動施設用の芝地管理向け機器の市場形成が進んでいる。管理の作業形態としては、芝刈り、清掃、スイーパー、防除、目土の散布、播種、運搬など、ゴルフ場で取り入れられているものとほぼ同様で、同じ作業体系を採り入れ、業務用ユースとして応用されている。
いずれにしても、どの作業分野も、ゴルフ場に象徴されるように省力化要請は引き続き強い。このため作業能力の高い機械への関心は大きい。
一方の都市部を中心とした公園等の緑地管理用。乗用で作業するような箇所こそ少ないものの、機械作業体系が確立されている分野でもある。こうした都市部での管理作業用として最近、導入、活用されているのが遠隔操作式の草刈機やハンマーナイフモアなどの大型機だ。街場用としてレンタルも含めて使われている。
レンタル業界・事業の大手である、レンタルのニッケンやアクティオがラジコン草刈機を取扱製品としてラインアップ。昨年11月に茨城県ひたちなか市で開かれた「2023森林・林業・環境機械展示実演会」では共にラジコン草刈機を展示、PRに努めていたが、改めて同機の活躍の場が広がっていること、そして企業としてこの機種に注目、期待していることなどをうかがわせた。
人手不足対策、作業の軽労化・省力化対応などを考えると、作業面積が広がりを見せる中、こうした各種機械の活躍の場はさらに増えていくものと見られる。









