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令和6年10月7日発行 第3523号 掲載

芝草学会が委員会設置、ガイドラインまとめる/芝管理・緑化資機材特集

 芝草学会での今年の取り組みの中でトピック的な出来事としてあげられるのが「公園等芝生管理ガイドライン作成委員会」の立ち上げだ。これからさらに良質な芝地面積を広げ、芝生のある空間を身近なものとするめためにも大きな役割を果たすと見られるからだ。ゴルフ場やスポーツフィールドだけでなく、とりわけ日常生活とも関わる公園等の芝地管理のあり方に一石を投ずるものだけに、どのような方向性、対応策を示してくれるのか、芝生に関わる全ての関係者にとって見逃せない取り組みといえよう。
 同委員会は今年、山梨県甲府市で開かれた日本芝草学会春季大会の総会で立ち上げることが了承されており、既に外木秀明氏(埼玉県)を委員長として、角野順一(茨城県)、平野良(岩手県)、武田恒道(埼玉県)、上原恵(富山県)、佐野忍(静岡県)、田中聡(東京都)、水庭千鶴子(東京都)の各氏を委員とする委員会が活動を開始している。
 委員会では、定期的にオンラインで会議を重ねている。公園内芝生管理の適正な歩掛データを導き出し、国土交通省とも連携を取り、現状の歩掛情報との比較を行いながら、来年3月末を目標にガイドライン初版の作成を目指している。
 何故、こうした公園の芝生管理に関する委員会が立ち上げられたのか。ガイドラインを作る必要に迫られているのか。委員会設置に尽力し、現在、委員長として論議をリードする役目を担っている外木氏によると、「国内芝生地のあらゆる分野を俯瞰すると、公園芝生地の芝生地管理が不十分で、特に芝刈り回数、施肥、薬剤散布などが今の時代に合っていないことが分かった」という。
 このため昨年の5月から国土交通省公園緑地・景観課の担当者と面談、現地ヒアリング(公園芝生管理の実態調査)を開始するなど活動を展開。これまで合計4回の面談の結果、指針もしくはガイドライン案として管理メニューの一覧表を作成するなど、先行して対応していた。
 学会の理事会で専門委員会の立ち上げを提案し、了承を得て、活動、作業が本格化したものだ。特に公園の芝地管理では、公園芝生化作業の歩掛策定など専門的な知見が必要となることから、公園を所管する国土交通省と折衝を続けるとともに、広く公募した委員で内容を「納得感のあるものに仕上げていく」(外木委員長)こととなった。
 期待される成果として、(1)ITRC2025開催までに一定の改正提案書を作成して、成果を公表(2)次回改訂予定の「改訂5版公園・緑地の維持管理と積算」の従来の芝生化管理歩掛を全面的に改訂し、行政側の管理内容の改善につなげていく―などをあげる。書籍の改訂は、国土交通省担当者とのこれまで打ち合わせで合意されているなど、前向きな回答を得ているという。

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