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令和6年10月7日発行 第3523号 掲載

草刈りの労苦軽減/東北地域農林水産・食品ハイテク研究会がセミナー

 東北地域農林水産・食品ハイテク研究会は、9月19日、東北ハイテク研究会セミナー「スマート農業技術はどこまで草刈り労働の労苦を軽減できるか―その開発の現状と課題―」をオンラインで開催し、170名余りが聴講した。
 セミナーでは、「スマート草刈り技術の開発状況と普及課題」(農研機構西日本農業研究センター中山間営農研究領域生産環境・育種グループ主任研究員・菊地麗氏)、「畦畔・農道などの形状に対応できる草刈り機のご紹介」((株)クボタ機械事業本部農機国内営業本部農業ソリューション営業部企画マーケティング課・渡海谷保氏)、「西部開発農産における畦畔・農道の草刈りの現状と今後求められる自動化技術」((株)西部開発農産受託部長・清水一孝氏)、「金田一営農組合の畦畔・農道の草刈りの実態と自動化技術への期待」(農事組合法人金田一営農組合組合長・五日市亮一氏)―の4講演が行われた。
 このうち農研機構の菊地氏の講演では、副題で「どうして、完全自動の草刈機が普及していないのか?」という疑問を投げかけ、自律作業や自動運転の障害となる、地形などの様々な要素を示した。そして、これらの障害を含めた畦畔管理データベースを開発するとともに、その利活用システムの研究を進めていると報告した。
 また、ロボット草刈機の実証試験結果を紹介。▽メンテナンス作業やトラブル発生時に復旧作業が必要▽野生動物による埋設ワイヤの切断被害が発生▽ワイヤを吊るすと切断被害はなくなるが、支柱と機械の接触・絡まり、ワイヤの劣化・漏電・腐食などの可能性▽猛暑で充電エラーが頻発―などの問題が発生したとし、今後の技術開発では、これらの対策が重要であると指摘した。
 続くクボタ・渡海谷氏の講演では、同社が開発・販売している法面草刈機、畦畔草刈機、ラジコン草刈機を紹介。急傾斜の草刈りに適した法面草刈機は、スイング式の刈刃機構、角度や高さを調整できるハンドル、4輪駆動で小回りが利く―などの特徴をもつ。一方、畦畔草刈機の特徴としては、広い刈幅、畦畔の側面形状に合わせて刈部の角度調整が可能、メンテナンスしやすいサイクロン式エアクリーナを搭載―などをあげた。
 また、ラジコン草刈機については、メリットとして▽破損しづらく修理も楽な鉄製の車輪▽俊敏かつ安定した前後輪操舵と高い小回り性能▽W車輪と尖ったラグを採用し、傾斜地でも優れた直進性―を示した。離れた場所からのラジコン操作により、危険な急傾斜の法面作業や、果樹園、太陽光パネル下の草刈りなどにも活用できると紹介。みどり投資促進税制対象機に認定されており、環境負荷低減にも役立つことをアピールした。

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