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令和6年10月7日発行 第3523号 掲載

サタケの光選別機で米菓を世界に/岩塚製菓(新潟県長岡市)

 (株)サタケ(松本和久社長・広島県東広島市西条西本町2の30)は、日本の伝統食である「米菓(BEIKA)」を世界に届けるべく奮闘する岩塚製菓(株)(新潟県長岡市)の歴史と事業活動などを紹介。その中で原料に勝る加工品はないとして、国産かつ良質な加工用米の活用にこだわる同製菓が品質を追求した結果、サタケの光選別機に出会い、今年2月に「ベルトゥーザ・スペクトラ」を導入したもようを伝えている。ここでは同リポートの概要をみる。
 同製菓は、1954年にそれまでのカラメル事 (株)サタケ(松本和久社長・広島県東広島市西条西本町2の30)は、日本の伝統食である「米菓(BEIKA)」を世界に届けるべく奮闘する岩塚製菓(株)(新潟県長岡市)の歴史と事業活動などを紹介。その中で原料に勝る加工品はないとして、国産かつ良質な加工用米の活用にこだわる同製菓が品質を追求した結果、サタケの光選別機に出会い、今年2月に「ベルトゥーザ・スペクトラ」を導入したもようを伝えている。ここでは同リポートの概要をみる。
 米菓業に舵を切り、1960年に現社名「岩塚製菓(株)」に変更。1978年・味しらべ、1999年・黒豆せんべいなど、次々とヒット商品を世に送り出した。躍進の背景には、産学連携の拠点として新潟県加茂市に設立された農林水産省管轄の公設試験研究機関「新潟県食品研究所(現‥新潟県農業総合研究所食品研究センター)」の存在が大きいという。「食品研究所の設立により新潟県が米菓大国へと発展を遂げたといっても過言ではありません」と笑顔で語るのは、常務取締役の星野忠彦氏である。産学連携の研究により米菓の礎を築いた新潟県は、岩塚製菓をはじめ日本を代表する大手米菓メーカーを多数創出。今日では国内米菓生産量の約7割を占めるなど、名実ともに米菓大国へと成長した。
 原料に勝る加工品はないとの信念で創業時から原料にこだわっている同製菓は、良い原料にこだわった結果「国産かつ良質な加工用米」に辿り着き、さらに米の品質にも妥協を許ず、加工用米の中でも米の中心部分の良質なでんぷんを多く含む丸くて大きな米(通称「丸米」)を原料とした。
 また、米以外の原料にもこだわりを見せ、人気商品「大袖振豆もち」の大豆は、北海道十勝に位置する音更町の大袖振大豆を採用。数多ある大豆のなかでも、音更町の大袖振大豆が一番糖度が高く、これに勝るものはないという。星野常務は「今後、冷害などで大袖振大豆が手に入らないことがあれば、休売したほうが良い。そうでないとブランド価値が守れないと思っています。代替が利かないという事実に対する懸念もありますが、それぐらい原料にはこだわっています」と断言する。
 1999年の発売より岩塚製菓の看板商品として愛され続けている「黒豆せんべい」では、黒豆のなかでも種皮が水を通しにくく、加工しても硬い「石豆」の除去が課題となったが、目視や金属検査機での選別は困難なため、現場は頭を抱えていたが、洗米機や製粉機の導入実績があったサタケの光選別機の存在を知り、選別試験を依頼。その結果、求める品質基準と選別ラインの設置条件を満たしたことが決め手となり、2024年2月に、せんべいを焼き上げる前工程の生地製造工場の黒豆せんべい専用ラインに光選別機を導入した。
 導入機「ベルトゥーザ・スペクトラ」は、近赤外線からX線域までの広域波長帯と人工知能(AI)を搭載したベルト式光選別機で、MIX感度と呼ぶ画像処理技術も採用しており、同色で成分の違う不良品を選別する近赤外線2波長と、変色など微妙な色差の不良品を除去する可視光3波長から得られる情報を最適な組み合わせで検出し石豆を取り除く。また、型抜きしたせんべいの生地同士が重なり結着しているものも取り除くべく、X線を駆使し、部分的に厚み(重なり)のある原料を見分けて的確に選別を行う。
 工場長の星野辰宏氏は、サタケ広島本社のお客様サポートセンターの存在も心強いという。同センターはお客様からの問い合わせや機械トラブルの一次受付を電話で対応する専門部署。「ベルトゥーザ・スペクトラ導入当初は、機械操作によるトラブルや誤作動がたびたび生じました。決まってどれも夜間に発生するため困っていたのですが、24時間体制のため迷いなく連絡することができ、早急に問題を解決することができました。米菓は品質管理が難しく、トラブルは可能な限り早く対応してほしいというのが本心。電話で解決できない場合は、我々と同じ新潟に営業所を構えるサタケのメンテナンス部門(サタケグレインマシナリー)が駆けつけて対応してくれるので、大変助かります」と語る。
 常に進化し続けている同製菓社が目指す次なる目標について、星野常務は「米菓は日本の米、日本の文化から発祥したお菓子であることを美味しい商品とともに世界中に届けることが我々の使命です」と意気込む。だが、長年、意図的に海外輸出は行っていなかったという。
 従来、同製菓の商品賞味期限は4カ月(現在は6カ月)だったが、海外のインポーターから届く希望は最低1年。創業以来、品質にこだわり続けてきた同製菓は、海外展開に向けた課題と真っ向から向き合うべく海外事業部を新設し、何年もの月日をかけて商品開発に着手した。美味しさを追求し続けた結果、パリッとした食感や米の風味を長期間損なわない日本の伝統食品と呼ぶに相応しい岩塚製菓の新商品「BEIKA MOCHI」を開発。特殊な包装形態を導入したことも後押しして、賞味期限1年半を実現した。2023年12月には海外展開の第1弾として、ハワイで同商品の販売を開始、好評を博している。
 「メーカーの立場からすると、正直原価は高いですが、初めて出会う米菓は美味しいものであってほしい。海を越えて辿り着いた先でも、お客様が食べるその瞬間まで美味しさが保証されていることが一番重要です。現在海外では、米菓は『ライスクラッカー』と呼ばれています。日本酒が『SAKE』、寿司が『SUSHI』と存在感を放つように、米菓は『BEIKA』として世界中の人々から愛されてほしい。そんな存在となるよう、我々は創業者や岩塚村の人々の魂が宿っているここ長岡から世界に向けて日本の伝統食品を発信し続けます」と語る星野常務の表情はやる気に満ち溢れている。

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