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令和6年9月30日発行 第3522号 掲載

架線集材システムを説明/イワフジ工業

 イワフジ工業(株)(有吉実社長・岩手県奥州市水沢字桜屋敷西5の1)は、天竜森林管理署と静岡県西部農林事務所天竜農林局が25~27日に開催した「令和6年度新しい架線集材システム現地見学会」に協力。1つのコントロール機で架線式グラップルと油圧集材機を制御し、安全に効率よく伐倒木を集材するシステムおよび枝払い・玉切りの造材工程を担うプロセッサGP―35V(ベースマシンは日立建機のZAXIS135US)の説明に当たるとともに、それぞれを実稼働し、機能を示した。
 見学会は、浜松市天竜区春野町の初沢国有林地内で開かれ、平均傾斜35度の対面傾斜地から水平距離約500mの間を架線集材。対象木は伐期を迎えた72年生のスギで、県内で12月からバイオマス発電所の運転開始を予定しているフォレストエナジー(株)が立木公売の買受者になっている。
 会の始めに天竜森林管理署の岩田清人署長は、「人工林の本格利用が可能な時期を迎え、急峻な地形でも効率的で安全に作業が進められる機械が求められている。今回見学するシステムは、1つのリモコンで集材作業をより安全に効率化できるものであり、新しい林業の実現に向けて見学会が有意義なものになるよう期待している」とあいさつ。同署の太田誠森林技術指導官の司会進行で引き続き機種説明・実演に移った。
 イワフジ工業の架線集材システムは、「架線集材グラップルBLG―16R+油圧集材機YR―302E」の組み合わせになる。1台のシステムラジコンで同グラップルと油圧集材機の全操作を行い、従来、先山の荷掛け手、集材機操作員、造材オペレータの3人体制で行っていた作業を、2人体制でこなし(造材オペレータが集材機もコントロール)、かつ軽労化とともに、人が材に近づくことで起こりやすくなる事故の機会を減らし、安全性の面でも格段に向上するなどのメリットをもたらす。また、同ラジコンを1台追加し荷掛け手が持てば、通信の受け渡しで材の状況に応じさらにスムーズに作業がこなせる。
 7月末から元柱側で機械操作に当たってきたクラッチウッドマテリアルズの宮本哲司代表は、ラジコン操作については2、3日で理解でき、微調整その他の技術を覚えながら、いまは40本/日程度の搬出量になっていると話し、さらに習熟すれば、1度に複数の木を運ぶなどして、同60本の水準にはいけるだろうと展望した。
 引き続きプロセッサによる造材作業を見学。その後、参加者との質疑応答、フォレストエナジー関係者の林地残材調達に関する話題提供、太田指導官による作業安全や早生樹活用などの同署の取り組み説明が行われ、会を閉じた。

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