クボタのスマ農導入し稲刈りイベント/グランドハイアット東京

都内港区のグランドハイアット東京は26日、山形県南陽市の圃場において、ホテルオリジナル米「旬房米」の稲刈りイベントを開催した。「旬房米」は同ホテルの日本料理「旬房」で提供している特別なお米で、生産10周年の節目となる今回、ホテル業界で初となるスマート農業機器を導入。(株)クボタが協業し、同社のアグリロボコンバイン「DRH1200A―A」を用いた無人自動運転による稲刈りが実施された。これにはグランドハイアット東京の総料理長や日本料理統括を務める副総料理長をはじめ、旬房米栽培に携わっている同地域のおりはた環境保全協議会ならびに(株)黒澤ファーム、クボタなどから関係者約50名が参加した。
グランドハイアット東京は日本各地の地方生産者と交流し、その豊かな食材をメニューに取り入れて魅力を伝える取り組みを行っており、「旬房米」はその一環として、おりはた環境保全協議会協力のもと2015年に誕生した。既存の山形県特別栽培米「つや姫」を独自基準で農薬6割減、化学肥料9割減にして生産。有機肥料による土作りを10年以上取り組む農家によって栽培され、食味値80点以上のみの米に厳選している特別なオリジナル米だ。
今年はこの「旬房米」誕生10周年を迎え、クボタと協業してホテル業界初となるスマート農業機器を導入。これによりロボットやAI技術を活かし、化学農薬や肥料の使用量を最適化することで農薬やCO2排出量削減などSDGs達成に貢献することを目指しており、また、国内の農業従事者が将来的に3分の1まで減少するという課題の解決が期待できるとしている。
グランドハイアット東京では、「おりはた環境保全協議会、クボタ、ホテルと異なる3つの業種による初めての取り組みが、さらなる地方生産者の支援につながると考え、今回のスマート農業機器を導入した『旬房米』づくりの実施に至った。スマート農業の導入により、農業従事者が減少する中でも、安心・安全な食品の継続した提供ができ、持続可能な農業に貢献できると考えられる」とコメントしている。
こうした背景を踏まえ、5月にはクボタのアグリロボ田植機「NW8SA―PF―A」を用いた旬房米の田植えを初めて行った。そして、その旬房米がたわわに実ったことから、今回はクボタの最新鋭のアグリロボコンバイン「DRH1200A―A」を用いた無人自動運転による稲刈りを実施した。
イベント当日は、まず稲刈り前にホテルをはじめ、おりはた環境保全協議会やクボタの関係者同士で昼食を食べながら今年の収穫状況や、スマート農業の取り組みについての意見交換会を開催。その後、圃場に移動して稲刈りイベントを行い、まずは昔ながらの手作業による稲刈りを行ったあと、クボタの協力のもと、世界で初めて無人自動運転で米や麦の収穫を可能にした最新鋭のアグリロボコンバイン「DRH1200A―A」によるスマート農業を体験。参加者はそれぞれ、ロボットコンバインによる正確・スピーディー・全自動の稲刈り作業を熱心に眺めて、その精度の高さに感心していた。
今回刈り取った旬房米については、同ホテルにて10月1日より、期間限定で特別ディナーコースを用意する。新米をご飯に合う熱々のすき煮やキャビアをふんだんに乗せて極上卵かけご飯として堪能できる。さらに、和菓子と洋菓子が融合した山形県の新感覚もなかクッキーである「なんじょだべ」を旬房米の米粉でつくる特別バージョンや、旬房米の新米、旬房米を活用したオリジナル純米大吟醸なども販売する予定としている。
グランドハイアット東京は、「これからも日本各地で生産される上質で魅力あふれる食材を発信し、料理を通して地方生産者を支援するとともに、農業人口の減少や自然環境課題などの解決に向けてともに取り組み、SDGs達成へのサポートをしていく」としている。









