集会などで注意喚起/中国四国地域の農作業安全・四国農機展特集

令和4年の全国の農作業事故死亡者数は238人で、前年(令和3年)と同水準となった。一方、就業者10万人当たりの死亡事故者数は11・1人と増加傾向にあり、依然として他産業と比べて高い状態が続いている。農林水産省は、農作業死亡事故者数を令和8年までに半減させることを目標に、農作業安全に向けた活動を展開しており、県や地域に対しても、推進体制の強化を呼び掛けている。
中国四国地域での令和4年の農作業事故死亡者数は28人。前年に比べ1人減ったものの、ほぼ変わらない状況が続いている。内訳は、岡山7人、広島8人、山口4人、香川4人、愛媛5人。前年比では、鳥取が6人減、香川が3人減、広島が8人増、岡山と愛媛が同数だった。
中国四国農政局では、農業は個人・家族経営が多く、地域全体や関係者が一体となって農作業安全の意識を高めることが重要であるとし、令和4年3月から「農作業『+(プラス)安全min』」と名付けた取り組みを行っている。これは、農業者らが参加する会議や集会、講習会などで、農作業安全に関する情報や注意喚起の呼び掛けを掲載した全面カラーの教材『+(プラス)安全min』(A4判2~4頁)を配布し、本来の目的に「農作業安全に関する研修」の要素をプラスしようというもの。少しだけでも農作業安全の話題に触れる機会を提供することで、農業者の安全意識の向上を図ることをねらう。今年はすでに4号(3、5、6、7月)を発行した。各号の主な内容は次の通り。
Vol3―01(3月)=〔表面〕乗用トラクター運転中はシートベルトを着用しましょう!(農作業死亡事故に関連したデータ掲載)〔裏面〕令和6年度の農作業安全対策テーマ‥学ぼう!正しい安全知識~機械作業の安全対策と熱中症の予防策~
Vol3―02(5月)=〔1頁〕農作業中の熱中症に気を付けましょう!/「MAFFアプリ」から熱中症に関する情報が届きます!〔2頁〕熱中症の対策▽暑さを避ける▽こまめな水分・塩分補給▽単独作業は避ける▽熱中症対策アイテムの活用〔3頁〕熱中症対策アイテム▽着用系冷却アイテム(ファン付きウェア、ネッククーラー等)▽飲料系アイテム(アイススラリー、スポーツドリンク、経口補水液)▽環境改善系アイテム(ミストファン等)ほか/熱中症の疑いがあったら▽作業を中断▽応急処置▽病院へ〔4頁〕トラクターの運転中はシートベルトを着用しましょう!/守ろう 農薬ラベル、確かめよう 周囲の状況(令和6年度農薬危害防止運動)
Vol3―03(6月)=〔表面〕大雨の時には作業を控えましょう!〔裏面〕トラクターの運転中はシートベルトを着用しましょう!/「MAFFアプリ」を使って、今日の天気と熱中症の情報をチェック!
Vol3―04(7月)=〔表面〕梅雨が明けると夏が本格化します!熱中症に警戒しましょう!/農作業中のチェック項目▽高温時の作業は避けましょう!▽単独作業は避けましょう!▽20分おきに休憩&水分補給しましょう!〔裏面〕トラクターの運転中はシートベルトを着用しましょう!/熱中症特別警戒アラートが発表されたら、日中の作業中止を検討しましょう!
続いて、農林水産省の「令和4年度持続的生産強化対策事業のうち農作業安全総合対策推進(農作業安全に係る都道府県推進組織等への支援)事業評価票」から、中国四国地域における農作業安全の取り組みをみる。
●鳥取県農作業安全・農機具盗難防止協議会
▽事業費=70万7442円(うち国費28万5000円)▽取り組み内容=農業機械の適切な点検・整備に関する実技講習1回、農業機械の適切な使用方法に関する実技講習6回▽総合所見=実施予定であった取り組みは適切に実施され、次年度以降の取り組み内容(体験型講習や対話型研修の継続的な実施)およびそれに係る構成員の役割分担が検討されていることから、事業は適切に実施されている。また、本事業の実施により、令和5年度の研修等の実施において、構成員の役割分担が検討されたことにより、県内各地で農業機械の適切な使用方法に関する対話型研修などの実施が円滑に行われており、事業は適切に実施され、農作業安全の推進に資するものであると判断する。
●山口県植物防疫農作業安全協会
▽事業費=4万1875円(全て国費)▽取り組み内容=農業機械の適切な点検・整備方法や使用方法に関する実技講習2回、VRを活用した農作業安全講習1回▽総合所見=実施予定であった取り組みは適切に実施され、次年度以降の取り組み内容(オペレーター等の主作業従事者、女性農業者を対象とした講習会の開催)およびそれに係る構成員の役割分担が検討されていることから、事業は適切に実施されている。また、本事業の実施により、令和5年度の研修等の実施において、構成員の役割分担が検討されたことにより、各構成員が関わる様々な業務の場面で農作業安全の啓発活動が実施されており、事業は適切に実施され、農作業安全の推進に資するものであると判断する。
●愛媛県農作業安全対策推進協議会
▽事業費=12万7050円(全て国費)▽取り組み内容=農業機械の適切な点検・整備に関する実技講習1回、農業機械の適切な使用方法に関する実技講習16回、その他農作業安全に係る実践的な講習29件▽総合所見=実施予定であった取り組みは適切に実施され、次年度以降の取り組み内容(各種講習会の継続、VRを活用した講習会の新規開催)およびそれに係る構成員の役割分担が検討されていることから、事業は適切に実施されている。また、令和5年度の研修等の実施において、構成員の役割分担が検討されたことにより、地域段階での効果的な農作業安全啓発と研修の実施が円滑になっており、事業は適切に実施され、農作業安全の推進に資するものであると判断する。









