多様な農業を展開/四国農業の概況・四国農機展特集

四国地域はその多くを中山間地が占め、農家の高齢化や人手不足などによる減少が全国より速いペースで進んでいる一方、高度で多様な農業生産を含むポテンシャルが高く、良質な農畜産物が多く有する地域でもある。京阪神などの大消費地を近くに抱え、きめ細やかな消費者ニーズに対応した施設園芸をはじめ、温暖な気候をフル活用した特色ある農産物を産出している。
四国4県の2021年の農業産出額の合計は、4035億円で、全国の約4・6%をカバーする重要な食料供給地となっている。
部門別構成をみると、米は432億円で10・7%、野菜は1442億円で36・6%、果実は810億円で20%、畜産は979億円で24・3%という内訳だ。米は全国の3・1%、野菜は6・7%、畜産は2・9%、果実は8・8%をそれぞれ占める。
各県の農業産出額をみると、徳島は930億円で、畜産が増加したものの、米、果実が減少したことなどから、前年に比べ25億円(2・6%)減少した。部門別割合は、米が91億円(9・8%)、野菜は343億円(36・9%)、果実81億円(8・7%)、畜産281億円(30・2%)となっている。
792億円の香川は、畜産が増加したものの、米が減少したことなどから、前年に比べ16億円(2・0%)減少。部門別では、米102億円(12・9%)、野菜236億円(29・8%)、果実67億円(8・5%)、畜産336億円(42・4)と4県の中では畜産の割合が最も高く、野菜も3割を占める。
愛媛は1244億円で、米、野菜が減少したものの、果実、畜産が増加したことなどから、前年に比べ18億円(1・5%)増加し4県中1位、中四国9県中でも2位であった。部門別では、米138億円(11・1%)、野菜187億円(15・0%)、果実553億円(44・5%)、畜産278億円(22・3%)と「果樹王国」の名にふさわしく果実の生産額が抜きん出ている。
1069億円の高知は、野菜、米が減少したことなどから、前年に比べ44億円(4・0%)減少した。部門別では米101億円(9・4%)、野菜676億円(63・2%)、果実110億円(10・3%)、畜産84億円(7・9%)と野菜の生産額が6割と突出しており、まさに「野菜王国」の名にふさわしい様相を呈している。
このように各県では多様な農業生産が営まれ、果実は愛媛のミカンやイヨカンなどの柑橘類で、野菜は高知のナスやニラ、ショウガ、ミョウガ、シシトウ、キュウリ、ピーマン、香川のブロッコリーやレタス、徳島のニンジンやカンショ、レンコンなどの知名度が高い。
四国各県の産出額の高い農畜産物品目上位6位までと全国順位は次の通りで、その内容は多岐にわたっている。
【徳島】(1)米91億円(全国40位)(2)カンショ83億円(4位)(3)ブロイラー79億円(10位)(4)肉用牛71億円(27位)(5)ニンジン65億円(3位)(6)豚42億円(31位)
【香川】(1)鶏卵126億円(19位)(2)米102億円(38位)(3)ブロイラー56億円(15位)(4)肉用牛56億円(31位)(5)イチゴ44億円(11位)(6)生乳44億円(28位)
【愛媛】(1)ミカン271億円(2位)(2)米138億円(34位)(3)豚133億円(15位)(4)鶏卵55億円(27位)(5)イヨカン42億円(1位)(6)生乳35億円(32位)
【高知】(1)ナス135億円(1位)(2)米101億円(39位)(3)ショウガ93億円(1位)(4)ニラ86億円(1位)(5)ミョウガ79億円(1位)(6)キュウリ69億円(6位)









