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令和6年9月23日発行 第3521号 掲載

ベテラン対象にチェンソー技術学び直し/事故撲滅研修事業の成果・邁進2024林業機械

 林野庁の中央展示コーナーで9月13日まで行われた労働安全衛生に関する啓発活動。「新たな電動機器」をメーンテーマとする今回の展示企画では、バッテリーチェンソーや電動クサビからファン付きベストなどの衣類まで、林業現場を改善する各種製品が揃った。と同時に林野庁の森林・林業担い手育成総合対策で進められた労働災害撲滅研修の事業報告なども展示され、これからの林業労働災害に取り組む必要性や成果の一端などが示されている。5年度事業での対応をみた。
 (株)森林環境リアライズ、一般社団法人林業技能教育研究所、フォレストバリュー(株)が事業実施主体となって進めた令和5年度の「林業労働災害撲滅研修事業」。森林・林業担い手総合対策の林業労働安全強化対策として行われた。伐木作業の安全を確保するため、林業経験年数が25年以上で50歳代の林業従事者というベテランを対象とした研修が柱だ。
 研修は、学び直すことで最新の伐木技術を習得してもらうとともに、林業労働安全に関連する最新装置に触れることで安全への意識を喚起、醸成していくのが狙い。全国7カ所で実施した。
 研修では、令和2年3月に林野庁事業で作成された「安全で正確な伐木のために チェーンソーの操作技能基本トレーニングテキスト」を教本として使用した。伐木の作業手順を体系的にまとめ、客観的手法で技能レベルを評価できる内容となっている。
 どんな研修が行われたのか。基本方針として(1)高齢労働者の労働災害防止対策の推進(2)労働安全衛生規則およびガイドラインの普及・啓発(3)学習の動機付けと理論の適用(4)客観的評価手法の適用を掲げたこの研修では、全国7地域全体で61人の研修生、196人の聴講生の合計278人が参加、技能向上に努めた。
 その成果の一端は研修生が実施した「復名研修」の内容からもうかがえる。安全に対する意識4名、安全伐倒に必要なこと4名、研修内容と安全基準4名、安全な伐倒方法4名、操作技能トレーニング11名、チェンソーブーツを使用しての感想など自己練習の結果報告など6名、安全なチェンソーの使用方法、必要な保護具等11名、研修で学んだ安全対策20名、受講内容及び課題について1名、模擬伐倒競技について6名などとなっており、意識啓発に研修が役立ったようだ。
 また、意識の変化は研修後の取り組みにも表れており、吸汗性シャツや防護ブーツなどの安全装備や安全用品を新たに導入。さらに、研修期間中に行われた研修生アンケートの結果をみても実技研修の多くは高く評価されている。「これからの働き方について」ほぼ4分の3に当たる74%が「参考になった」と答えている他、「近年の林業労働災害の発生状況」を理解できた、「チェーンソー操作技能のトレーニングの効果についての理解」ができた、「トレーニングに伴うコミュニケーション、指導力の強化のプログラム」は参考になったと回答。「実技研修の内容・進行についての満足度」では、89%がとても良いと高く評価している。
 このため、事業実施主体からは、「引き続きCPDの取り組みや安全衛生教育の修了証の発行を行って、研修性確保を図る必要がある」と研修の意義を確認するとともに、これからの方向の提案がなされている。

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