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令和6年9月23日発行 第3521号 掲載

2つの社会連携講座を開設/クボタと東京大学

 (株)クボタ(北尾裕一社長)と、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科はこのほど、社会連携講座(1)「次世代資源循環ソリューションのためのデジタルツイン基盤技術講座」と同(2)「炭素・窒素循環型社会の実現に貢献する次世代個体吸着剤の研究」の2講座を開設した。これは2021年11月30日に締結した「(株)クボタと国立大学法人東京大学との間における産学協創協定」に基づくもの。「100年後の地球にできること」をテーマに共同研究と人材育成および人材交流を推進する。
 この産学協創事業の目的は「100年後の地球にできること」をテーマとして、「食料・水・環境」分野において両者の知見・技術・ネットワークを活用し、地域(ローカル)レベルから地球規模(グローバル)を意味する「グローカル」において、自然共生(ビオ)と循環型社会(ループ)を両立する「ビオループ」の創生を目指して、共同研究と人材育成および人材交流を推進する。 
 講座(1)では、資源循環型社会の実現に貢献する次世代溶融炉の開発推進に向けて、溶融分離及び回収に関するシミュレーション技術の確立を目指す。
 講座(2)では、地球環境に悪影響を及ぼす環境負荷物質の排出を削減するために、ゼオライトを主原料とする、エンジンや焼却炉・溶融炉からの排ガスが含むCO2(二酸化炭素)を分離・回収する固体吸着剤や、NOx(窒素酸化物)、N2O(亜酸化窒素)を浄化する高機能な触媒の研究に取り組み、実用化を目指す。
 社会連携講座の概要は次の通り。
 ▽講座名=次世代資源循環ソリューションのためのデジタルツイン基盤技術講座
 ▽設置期間=2024年8月1日~2027年7月31日(3年)
 ▽代表教員=酒井幹夫氏(東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻教授。微小な個体粒子の集合体である粉体のシミュレーションにおいて世界的権威であり、同研究室では粉体に加えて、固相・液相・気相が混在した状態〈粉体・混相流〉を再現できる高度なマルチフィジックスシミュレーション技術を独自開発している)
 ▽研究内容=溶融炉及び分離機の環境を再現したデジタルツイン構築に向けた、高温状態下の粉体・混相流を対象とした高度なマルチフィジックスシミュレーション技術の開発
     ◇
 ▽講座名=炭素・窒素循環型社会の実現に貢献する次世代固体吸着剤の研究
 ▽設置期間=2024年4月1日~2028年3月31日(4年)
 ▽代表教員=脇原徹氏(東京大学大学院工学系研究科付属総合研究機構教授。脇原教授の研究室では、環境やエネルギー分野での活用が期待されるゼオライトをはじめとしたナノ空間材料について、その合成や応用、合理的な製造プロセスの開発に向けて研究が進められている)
 ▽研究内容=エンジンや焼却炉・溶融炉の排ガスに含まれる環境負荷物質の、さらなる排出削減や回収、資源化を目指した固体吸着剤や触媒材料の研究

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