6年産米の在庫十分/農林水産省

農林水産省は9日、令和6年産米の流通状況等について小売・卸売・生産の各段階でのデータを取りまとめた。
それによると、米の需給状況の現状については、令和5年産米の生産量が661万トンだったのに比べ、需要量が702万トンとなり、需要が堅調に推移したことから、令和6年6月末の民間在庫量は156万トン(前年比41万トン減)と近年では低い水準となっている。5年産米の需要が昨年より11万トン増と増加した要因については、(1)食料品全体の価格の上昇が続く中、米の価格が相対的に上昇が緩やか(2)インバウンド等の人流の増加(3)高温・渇水の影響により、精米歩留まりが低下―の3点を示している。
これを踏まえ、令和6年1~7月の消費者物価指数をみると、令和2年を100としたとき、米類は103.9にアップ。しかし、食料全体の116.1に比べその上昇幅は小さい方である。
一方で、在庫率(在庫量/需要量)は22%となり、平成23年、24年と同水準であり、全体需給としては逼迫している状況にはなく、十分な在庫量が確保されているとした。同省では引き続き、出荷、在庫等の状況を把握していくとしている。
また、米の価格の推移については、堅調な需要を背景に、令和5年産米の相対取引価格は前年産比で10%程度上昇。しかし、なお、過去からの価格と比べると、近年は比較的低い水準で推移している。
全国POSデータによるスーパーでの米の販売数量の推移をみると、令和6年4月以降の販売量は、令和4年及び5年と比較して堅調に推移。8月5日以降伸びが著しい週が3週続いたが、8月26日の週は前年よりも高い水準であるものの、水準は急減している。
今後の6年産の新米出荷時期見込みについては、9月12日時点におけるJA系統等の農産物検査開始期から想定される今後の米流通見通しについて取りまとめた。通常の場合、検査後、最短1週間程度で店頭に流通する見込みとなっており、現在ほとんどの産地で検査が始まっており、今後順次、店頭に並び始める見通し。
9月第2週には北海道産ななつぼし、新潟県産コシヒカリ、秋田県産あきたこまちといったボリュームのある産地品種銘柄の供給が始まり、今後とも北海道、東北、北陸の主力となる産地品種銘柄の出荷(農産物検査)が続く見込み。
なお、同省は8月27日及び9月6日の2回にわたり米の集荷業者・卸売業者の全国団体に対し、新米の出荷時期の前倒しや需要が旺盛な地域への供給など、端境期における主食用米の円滑な流通の確保に向けた集荷、販売等への一層の対応について要請を行った。









