画期的ノズル「スカッシュ」/MRT

現在、市販のファインバブル生成機器では、1立方センチの水の中に約6000個、多くて1億個のファインバブルを生成する。塚本社長は「1億個を出す機器は大掛かりな構造かつ高額で、農家は導入しにくい。従ってまずは簡単な構造で、しかも2億個以上を出すものを作った」と話す。
すでに”1億個未満の機器”を導入済みの農家は、作物の生育が早くなる、大きくなるといった効果を見出している。しかし”2億個以上の機器”はこれらに加えて”糖度が上がる””正型果の収穫量が増える”ことに成功した。
「ファインバブルが倍増すれば、今まで以上の成果が得られると判明したのは、大阪公立大学での委託実験(イチゴ)および島根県の農家との実験(トマト)を行った結果です」と塚本社長は話す。
具体的にはトマト農家(フルティカ)での実験で、機器を使わなかった2020年度が総収穫量1万423キロ、糖度8であったのに対し、機器を使った2021年産は同1万1908キロ、糖度12であった。
また、イチゴ(よつぼし)に関しては、2022年に大学で比較実験を行った。その結果、機器を使わなかった場合の総収穫数163(正型果数150、奇型果数13)、糖度9に対し、機器を使った場合の総収穫数は387(正型果数364、奇型果数23)と約2・3倍、糖度は11・5を超えた。「糖度が上がり正型果数が増えれば、農家の高収益化に貢献できる」と塚本社長は話す。
その後改良を経て、2024年3月に完成したスカッシュは3億個のファインバブルを生成するに至った。特筆は前述の効果のみならず、誰もが即座に使える同品のシンプルな構造と価格である。
塚本社長は「農業資材等の高騰で農家の皆様は苦労されている。できるだけ多くの農家にスカッシュを届けたいので、2万円前後の価格設定を考えている」と力を込める。問い合わせは同社(TEL072・992・5452)まで。








