コロナで変わる世界食料需給

昨年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、世界における農業・食料の需給や流通、貿易にも影響がみられた。感染第1波が世界を駆け巡った昨年春には、ロシアやウクライナといった輸出国が小麦などの農産物・食品の輸出規制を実施。各国は危機対応に追われながら、自国の食料需要を優先する行動に出た。また、国内では中食・外食・給食向けといった業務用の需要が大きく落ち込み、また、外国人観光客が減少したことにより、農産物における多くの品目で大幅な価格下落がみられた。一方で食料安全保障への関心が高まり、食の安全志向に注目が集まる動きもみられている。コロナの感染流行はいまだに終息する気配をみせないが、今年はコロナによって世界の農業・食料の需給や流通はどういった影響を受けるのだろうか。また、コロナは今後の農業・食料のシステムをどう変えていくのか。新春にあたり、今年及び中長期的な今後の世界の食料需給について、展望をみる。









